2日目
am11時過ぎ、フロントで教えて貰ったスーパーマーケットに向かう。
7~8分だと聞いたが、凍った歩道をよたよた歩くので10分ちょっとかかった。
インディペンデントとか云うスーパーはホワイトホースやフェアバンクスのスーパーの食料品売り場に比べてスペースが狭く品揃も少ない。さらに惣菜売場もない。
さて困ったとぐるぐるさがしていたら奥の突き当りにチキンをから揚げしているコーナーがあった。
牛乳、オレンジジュースとちょっと多めにチキンのから揚げを買って帰り、佐藤のごはんでブランチをする。頼んでいた湯沸かし器もスタッフが届けてくれて日本茶も飲めるので有難い。

イエローナイフ市内観光
pm2時にイエローナイフの市内観光に出発;
グレートスレーヴ湖

10分ほどで到着、添乗員の説明によると湖の面積は27000㎢、琵琶湖の40倍の広さで、カナダで2番目(1番はグレートベア湖)に大きく、今の時期、氷の厚さは1m以上あるのでアイスロードとして物資の輸送にも使われているそうだ。一面、雪に覆われたアイスロードの処どころに青い氷面が見えて、ここが氷の上だと気づかせてくれる。

グレートスレーヴ湖は英語ではgreat slave lake、’巨大な奴隷の湖’とは穏やかでない。18世紀半ば、毛皮を求めてやって来たイギリス人が湖岸に住んでいたインディアンを奴隷にして毛皮を獲ったりしたことからslave lakeと言っていたのだろうが、白人の人種差別意識が辺境の地で露骨に残っている気がするがどうだろう。

氷祭り

近くにはアイスフェスティバルの氷のお城があってカナダやノースウエスト準州の旗がてなびいている。中に入ると幾つかの部屋に分かれていて添乗員
によれば、子供たちの絵の展示、コンサート、人形劇やバーなどの部屋があり、3月中、週末にはライブなどで楽しむことができるそうだ。冬場の娯楽の少ない時期、人々の楽しみが目に浮かぶようだ。

パイロットモニュメント展望台

10分ほど走って陸に戻りオールドタウンに入った辺りに小さな丘があって40段ほどの階段が付いている。
階段を上がるのはちょっと不安であったが、添乗員にイエローナイフの街が一望できますよと言われて、手すりを頼りに上る。
どんよりと曇っていて視界は良くないがイエローナイフが小さいことが良く分かる。
展望台の真ん中にブッシュパイロットと云う記念碑が立っている。ブッシュは藪とか荒地の意味だが、第1次大戦が終わり、軍のパイロットには行き場を失う者が出た。腕は一流の彼らのなかから滑走路などのない未開の荒れ地を飛ぶブッシュパイロットになる者が出た。
この記念碑はそうしたブッシュパイロットがこの地の探査や開発に貢献したことを称えるモニュメントと云うことのようだ。

ノースウエスト準州立法議事堂

機中で読んだウイキペディアによれば、カナダでは10の州とユーコン準州(ホワイトホースが首都)、ノースウエスト準州など3つの準州があ。準州の自治権は限定的で、歳入の多くを中央政府からの交付金でまかなっているそうだ。

展望台での見物を終え、ダウンタウンに戻り、宿泊のホテルや買出し行ったスーパーマーケットの前など通り、15、6分ほどでノースウエスト準州立法議事堂に着く。
入口の門標には11の言語が刻まれていてノースウエスト準州が多民族の集まりであることを示している。
その準州の首都がイエローナイフで人口は2万人ほど、元々はゴールドラッシュで盛んになったが今は廃れ、代りに今は世界有数のダイヤモンド産出国になっている。ダイヤモンドと観光が2大産業だそうだ。

議事堂の中に入って2階に上がると、正面の議長席を囲むように円形に席が並んでいる。19の選挙区から選ばれた議員席である。議長は互選、知事や閣僚もこの議会で選出するそうだ。議長席をみると資料が出っ放しになってい
る、休憩時間かなんかだろうか。
議場の真ん中にはデッカイ白熊の敷物が敷いてあって、さすが極北の議会だと感じ入る。

プリンスオブウェールズノーザンヘリテージセンター

5分もかからないうちにプリンスオブウェールズノーザンヘリテージセンターの博物館に着く。

先住民の暮らし用品、採掘されたダイヤモンドなどの鉱物が展示されているコーナーを見ながら進んで行くと、白熊、バイソン、白イルカ、トナカイ、ひらじかのはく製などが展示されており、極めつけは3メートル近いマンモスの牙。それなり楽しめた。

オールドタウンの見物を終えてダウンタウンに戻り、ビジターセンターでオーロラ観賞証明書を貰ってイエローナイフ市内観光はお終い。

オーロラ観賞2日目
今夜は30kmほど南西に走ったところにあるバウンダリークリークという観測小屋が舞台だが、今夜はオーロラが御出ましになる気配がなく空振り。