3年前にシリア、ヨルダンのツアーに参加した時、シリアのアレッポ国立博物館とダマスカス国立博物館を見物しました。
その時、ユーフラテス川の中流にあるシュメール時代からのマリの遺跡の出土品、噴水の壷を持つ女神像や女性神官坐像、怪鳥アンズーなどに目をみはりましたが、マリの宮殿の1つは300以上もの部屋があったとガイドさんから聞かされ、4000年以上も前にそんな壮大な宮殿が造られていたのかと驚きました。世界最古の文明、メソポタミアの世界は興味津々で、もっと知るためにはイラクの遺跡やバクダット博物館に行かなくてはいけませんが、イラクはご存知のような状態なので死ぬまでに行けそうもありません。
その代りに何時か、ルーヴルと大英博物館のメソポタミア部門だけを見に行きたいと思っていました(両博物館はそれぞれ2回見物していますが、ルーヴルのメソポタミア部門では人面有翼獣とハンムラビ法典、大英博物館では戦争の浮き彫りがたくさんあったことくらいしか覚えていなくてほとんど素通りした記憶があります)が、今回、やっと腰を上げることにしました。
折角なので、パリでは大改装されたオランジュリーと改装中のオルセー(主な作品は見られるらしい)、それにロワールの古城を見物し、ロンドンではナショナルギャラリーを追加することにして8日間の日程を組みました。
パリの宿はトゥール(ロワールのお城巡りの基点)行きのTGVが出発するモンパルナス駅のすぐ前の安ホテル、ロンドンでは、個人旅行ではいつも泊まっているコヴェントガーデンに近い大型ホテルにしました。
JALの新しいエコノミー運賃では伊丹~成田の国内線も含めて10万円ほど、パリ~トゥールのTGV、パリ→ロンドンのユーロスターなどチケットは大阪のレイルヨーロッパで購入し、宿代も含めてトータル、30万円くらいの予算です。