オーロラ鑑賞ツアーは12月末から2月 に出発するツアーが多くて3月になると急に本数が少なくなるようである。
アラスカ大学研究所のウェブ・サイトで一番オーロラ鑑賞に適しているとされている3月出発は少なくなり、マイナス30℃にもなる厳冬の1月、2月のツアーが多いのはオフ・シーズンにオーロラ鑑賞で集客しようとする旅行社の営業戦略とも思われる。
3月になると欧米向けのツアーが段々と忙しくなってくるのでオーロラ鑑賞ツアーにはかまっていられないと云うことなのだろうか。

ともかく、関西空港を出発するフェアバンクス直行便ツアーは2月でお終になり、3月出発のツアーはと言うと、唯一、成田発だけである。
で、1名から催行という現地係員が案内するツアーに申し込んだのが10月半ば、既に満席となっていた。
キャンセル待ちに並んでいると、10日ほどで空きが出ましたと連絡がありほっとするが、後で調べてみると3月は16日が満月である。旅行社のパンフレットには、‘オーロラについては時期と場所について十分調査している’と記されているが、満月に近いオーロラ鑑賞ツアーを企画するのは営業優先の臭いがプンプンする感じであるが、どうだろう。

ところで、このツアーには国内線特別代金プランが設定されていないので、伊丹 – 成田は自前で手当てしなくてはならないが、フライト・スケジュールが確定したのが3月1日、出発の12日前である、(旅行社の話ではチャーター便の場合は通常2週間前くらい決まるが、事前に情報は出てこないそうだ)
で、成田への行はギャンブル気味にディスカント・チケットを手にいれたが、帰りは正規料金に近いものになってしまった。

さて当日、成田を12日の午後8時過ぎに出発して、フェアバンクスには同じ12日の午前10時前に着く。時差が夏時間の17時間なので、7時間弱のフライトである。

アメリカの入国審査は指紋や顔写真をとられるのでうっとうしい 限りだが、今回は税関申告もやっかいそうだ。
と言うのも、ホテルには電子レンジや冷蔵庫、ガスコンロも備わっていると聞いていたので自炊用にご飯やお粥、餅などのレトルト食品や醤油、ソース、マヨネーズなどの調味料も持ち込んでいる。
持ち込み禁止品でなくても食物は申告することが求められており、申告書には正直に食物を持ち込んでいることを記入している。申告書の裏面に食品名を書くのかなと、入国審査の列を整理している係官に聞くと、係官が親切にも自身で記入してくれた。お蔭で税関もスムースに通過できた。
冬場のアラスカにやってくる物好きな観光客は入国管理職員にも大切なお客さんと云うことのようだ。