ツアーの旅程では午前中、ピサの斜塔見学で午後フリータイムとなっているが、出発前にピサはコースアウトする旨、離団書を出している。コースアウトの場合は手数料をとることになったと言われたが勘弁して貰う。

ウフィッツィ美術館

イタリア政府観光局にイースター前後の美術館の開館状況を確認した時、ウフィッツィの予約はフィレンツェ・コムのサイトからできると聞き、予約NO.を貰っている。

今日は雨降りだ、前日にホテルに頼んでいたタクシーに乗り8時前に美術館に到着、タクシー代は€45にチップ。

昨日のツアーは有名な作品のつまみ食いのような感じであったが、今日は年代順にゆっくりと見るつもり。最初にショップで日本語版の公認ガイドを買い、エレベータで3階へ。

第1廊下に沿って第2室に宗教画の大作、ジョット、チマブーエ、ボニセーニャのマエスタがある。
第7室が初期ルネッサンスでウッチェッロのサン・ロマーノの戦いやマザッチョ、アンジェリコなど。
第10~14室がボッティチェリの展示室、ヴィーナスの誕生、春などなど、第15室にはレオナルド・ダヴィンチの受胎告知、未完の東方三博士の礼拝など、18室は八角形の特別展示室。
23室にコレッジョの幼子キリストを礼拝する聖母、マンテーニャの岩場の聖母など。

第3廊下の最初が第25室、ミケランジェロの聖家族と幼い洗礼者聖ヨハネ、26室にラファエロのヒワの聖母、レオ10世の肖像画。
28室はティツィアーノのフローラ、ウルビーノのヴィーナス、31室、32室にヴェロネーゼやティントレット、35室~45室は今日は閉鎖、カラヴァッジョのイサクの犠牲、ゴヤのマリア・テレザの肖像などがある筈だが残念。逆順にもう一度回ってみる。

パラティーナ美術館

時刻はいつの間にか1時になっているので絵葉書をたくさん買って、次のパラティーナ美術館に急ぐ。ヴェッキオ橋を渡り5分ほどでピッティ宮殿が見えてくる。
正面右手の切符売場でパラティーナ美術館の切符を買い2階に上がる。
28の展示室に主にメディチ家が収集した16~17世紀の名品が展示されているが、もともと宮殿の各部屋の装飾して置かれているので年代順になってはいない。

フィリッポ・リッポの聖母子と聖アンナの生涯物語、ムリーリョの聖母子、ティツィアーノのマグダラのマリア、男性の肖像などなどであるが、なんと言ってもラファエロだ、大公の聖母子、フェードラ、貴婦人の肖像など。

小椅子の聖母子は惹きこまれるような色彩に壮麗さが加わっている感じでラファエロの最高傑作と言われているのがよく分かる。係員の椅子があいていたので腰をおろし休憩も兼ねて1時間ほどながめる、絵の素養がなくても全く楽しい。

アカデミア美術館

ぶらぶら歩いてアカデミア美術館へ。途中2回、道を尋ねる ・・・・ イズ.ジス.ザ.ライトウエイ.トゥ.ギャラリア・デル・アカデミア? LとRの区別もないが結構通じるのでカタコト英語の勉強に熱が入らない。

ミケランジェロのダビデ像、高さ6mの巨大な像を目のあたりにすると、その力強い存在感に圧倒される。通路に未完の奴隷像が4体。