今日は終日フリータイム。久しぶりにゆっくり朝食をとる、このコースの朝食はコンチネンタルだが不満は言えない。

ボルゲーゼ美術館の予約が13時なので、午前中は市内観光。
前回のツアーで見損なったナヴォーナ広場とパンテオンを見ることにしている。
コルネーリア駅まで歩いて地下鉄でポポロ広場にでてナヴォーナ広場まで歩き、広場に面したカフェに腰をおろして噴水を見る。3つの噴水の中央はインダス、ナイル、ドナウ、ラプラタの四大河を表すとか。

少し休んでパンテオンに出かける、パンテオンは紀元前27年に建立され、紀元120年頃に再建された神殿で、古代ローマの建築をほぼ完全な形で残す遺構と言われる。
内部の天井は直径40m以上のドームだが、これを支える柱は中央にはない。ローマの高度な建築技術がうかがえる。
向かって左手にラファエロの墓がある。丁度、イースターのミサが始まっており、賛美歌を聞く。ナヴォーナ広場に戻ることにするが、通りを一つ間違えたらしく同じところを廻っている感じで、なかなか戻れない。同じような通りがあり間違い易い。

ボルゲーゼ美術館

少し疲れたのでボルゲーゼへはタクシーに乗る。
ボルゲーゼ美術館の予約は出発間近かになり、もたもたして予約NO.が貰えていないが予約受付はされたようなので、申し込みと返事のメールをプリントアウトして持ってきている。予約時間の30分前にチケットを買うこと、見学時間は2時間に限定されており、厳しい。
少し時間があるのでサンドウィッチとジュースを買い、ボルゲーゼ公園のベンチで昼食にする。

ボルゲーゼ美術館でぜひ見たいと思っているものはギリシャ神話を主題にしたベルニーニの彫刻 アポロンとダフネ、プロセルピーナの略奪。
アポロンとダフネは貞潔なニンフ、ダフネの月桂樹への変身とその後を虚しく追う光の神アポロンを造形している。

プロセルピーナの略奪はガイアの娘プロセルピーナを略奪する冥府の王プルトンを表しており、人体の螺旋状ねじれという主題を二人の体の激しい動きを対位することによって展開したといわれている。
カノーヴァ作のパオリーナ・ボルゲーゼは手にするリンゴからパリスが選んだヴィーナスを思わせる。

3階は絵画で、カラヴァジョの聖ヒエロニムス、馬ていたちの聖母、コレッジョのダナエ、ラファエロの降架など。

時間があるので近くの国立近代美術館をみる。19世紀以降の絵画、彫刻が展示されているが、その規模の大きさに驚く。イタリアのモダンアートがたくさん展示されているが、モネ、ゴッホ、セザンヌ、ユトリロなどの展示もある。見学者が少ないのでソファーに腰をおろして休憩する。