遺跡は普通、東に向いているがアンコールワットは墳墓でもあるので西向きで、午後の太陽を背に観るのがいいと云うことで、午前中は、まず、アンコールトムに。

バスは道路を跨ぐかたちの南大門をくぐる、両側には蛇(ナーガ)の胴体を引き合う阿修羅と神々の像が並んでいる。ガイドさんが二人の王の名前を覚えて下さいと言い、一人はスールヤヴァルマン二世で、もう一人はジャヤヴァルマン七世

だと言う。アンコールワットをつくったのがスールヤヴァルマン二世で、アンコールトムを造ったのはジャヤヴァルマン七世だとのこと。

アンコールトムとは大きな町という意味で、周囲12kmの広大な都城、高さ8mの城壁に囲まれていると云うことだ。その中央に進むとバイヨン寺院があり巨大な観世音菩薩の四面塔がいたるところにある。

アンコールワットはヒンドゥー教なのに、なぜここで仏教なのと聞くと、仏教をとりいれたのはジャヤヴァルマン七世自身が信心深ったこともあるが、ヒンドゥー僧徒を抑えることもあったのではとはガイドさんの推測。

回廊はクメール軍とチャンパ軍の水上戦、闘鶏、出産場面などのレリーフで飾られている。バイヨンから奥に向うと左手に王宮の跡がある、木造であったらしい。王宮の前に象のテラスとライ王のテラスがある。

象のテラスは王が閲兵を行ったところらしいが、象使いが象の上に乗った彫刻が続いている。
ライ王のテラスは新旧のテラスの壁と壁の間に通路があり両方が見られる。アンコールトムの観光を終わってホテルに帰り、チェックインの後、部屋で休息。

アンコールワットの観光は暑い昼間は昼寝などして休息するようだ。