今回のパリ旅行で楽しみにしている一つ、みゅーのバスツアー、1ケ月前に日本で予約をいれている。12時間半の日帰り観光で参加者は30人ほど、7時半にピラミッドを出発。パリを離れると畑と牧場が延々と続く、フランスが農業国であることを実感する。車窓から原発が見えたりしてフランスが電力を原発に依存していることが分かる。セーヌ川を左手に見たり右に見たりする。町に着いて昼食をとり5時間あまりで到着。

天使の軍団長であるミカエルを崇拝するモン・サン・ミッシェル修道院はピラミッドのような花崗岩の山を包み込むように建設されている。修道院と云うよりは要塞のような感じである。英仏百年戦争の時は砦として1度も征服されたことがないと聞く。

哨兵の間を通り、急傾斜の参道を登って標高80mのテラスへ。ここからノルマディやトンプレーヌの小島の眺めがすばらしい。修道院の建設が本格的に始まったのが10世紀の半ばで、数世紀に亘って増改築が繰り替えされているので、付属の教会はロマネスク様式とゴシック様式が混じり合っている。

修道院の内部は列柱廊、食堂、迎賓の間、太柱の礼拝堂などなどで、キリスト教の巡礼者でない者にはいまひとつ。海上のピラミッドと云われる神秘的な雰囲気は外から、それも少し離れて見て感じるのがよろしいようで。