ホテル出発は8時、ヨセミテ国立公園に向かう。
今日もガイドさんの説明に、自分のポケットからも少し加えると;
ヨセミテ国立公園はシエラネバダ山脈(南北640km、幅205km、
一番高いのはウイットニー山4421m)の西側の山麓に位置し、面積は
3千k㎡、東京都の1.4倍ある。国立公園に指定されたのは1890年で3番目、
1番最初はイエローストーン公園である。
(旅行が決まって、ヨセミテとはどんな意味なんだろうと、ネットで調べたら、’殺し屋’の意味らしい、先住民の間で殺し屋たちと恐れられた種族がいて、そんな話を聞いた探検隊が渓谷をヨセミテと名付けたそうだ)

ヨセミテ国立公園には年間400万人の観光客が訪れるが、見どころはエルキャピタンやハーフドームなどのそそり立つ花崗岩の絶壁、そこを流れるヨセミテ滝やブライダルベール滝、マーセド川などの川の流れ、メタセコイヤの大木や700種類以上の植物、動物も種類が多い・・・・・・などなど聞いているうちに長閑な原っぱの風景から川のせせらぎが心地よい森のなかに入っていく。
ゲートを通り、しばらく走っていると一帯の松林が黒焦げているのが目に入る、ガイドさんによればカルフォルニア州では山火事が頻繁におきるとのこと、日本でも報じられていたがハンターの火の不始末で山火事となったり落雷などで発火したのが高温と乾燥で延々と燃え広がるらしい。

トンネルビューポイント

10時半過ぎにトンネルビューポイントに到着、添乗員によるとヨセミテ渓谷は長さ13km、高さは1番深いところで1600mだそうだ。
展望台から眺めると左手に高さ1000mのエルキャピタン、右にはブライダルベール滝とカシードラルロックなどなどが見え、遠くにはハーフドームが顔を出していて、気宇壮大な大自然が眼前に広がっている。

添乗員の話ではエルキャピタンはロッククライミングの聖地で、日本人の平山コージという人が2時間37分ほどで登り、当時の世界記録だったそうだ。垂直に近い絶壁を命綱なしで登るのだろうが想像するだけでも怖い。

それにしても1000m級の巨岩、絶壁が連なるヨセミテ渓谷はどうして出来たのだろう。ガイドさんの説明は地球の歴史、45億年の間に氷河期は5回あり、氷河期の中でも氷期と比較的温暖な間氷期が10万年周期で交代替するが、現在は2百60万年前に始まった氷河期の真っ只中にある。
この辺りは2億5千年前は海だったが、その後隆起してネバダ山脈になった。その後氷河に侵食されて出来たのがヨセミテ渓谷である・・・・・・

(壮大なお話の割には尻切れトンボの感じで、もう一つピントこない。
ま、何千万年も昔に地中深くで深成岩として形成された花崗岩の大きな塊がシエラネバダ山脈の隆起によて頭を出し、岩の割れ目の剥離、浸食などによって急峻なヨセミテ渓谷ができた、その後、氷河に削り取られて現在のヨセミテ渓谷のU字谷ができたと云うことのようだ)

しばらく絶景を堪能した後、渓谷の底に下りる。

ブライダルベール滝
先ずはブライダルベール滝、水量が多いので滝には近づかないと云うことで、松林の手前から滝をカメラに収める。ブライダルベールは名前の通り、滝の白い水しぶきが花嫁のベールに見えることからきているそうだ。

エルキャピタン
高さ1000ⅿ、世界一の一枚岩と言われるだけあって、近くから見上げる
と圧倒的な迫力がある。270mmの望遠にして岩壁を拡大してみると、縦の割れ目があちこちに見える。花崗岩で言われる節理なのだろうか?
ならば、千年もすると真砂土になってしまう???

ミニハイク

ヨセミテロッジ広場のベンチで弁当のお昼をした後、マーセド川沿いのミニハイクに出かける。清らかな川の流れの向こうにハーフドームが現われたりして心地よい。この後、皆さんはヨセミテ滝の滝つぼに行かれるが、坂道を上るらしいので遠慮してガイドさんとロッジに戻ってカフェでお茶をする。
サンフランシスコとフェニックスは飛行機で2時間の距離があるので、通常は別々のガイドさんになるが、今回はスルーガイドになっている。よっぽど旅行社に気に入られているのかと思ったら、単に旅行社がサンフランシスコのガイドの手配が出来なかっただけとのこと。

3時にヨセミテを出発する予定になっているので、もう一つのビューポイントのグレイシャーポイントには行かない、で、連泊するマーセドのハプトンイン&スイーツに向かう。