アンテロープキャニオン観光

アンテロープキャニオンやホースシューベントなどの観光の基地、ページという小さな町からアンテロープキャニオンの観光に向かう、ホテル出発は8時、出発してすぐに3本の煙突が見えてくる。
添乗員によれば、これはナバホ火力発電所なんだそうだ。すぐ近くのパウエル湖で、1960年代にダムが建設された時、ナバホ族の人たちは水力発電による電気の供給を期待して低賃金で建設労働に従事したがが、発電所が完成してもナバホの人たちには供給されなかった。なんか白人の冷たい差別主義を感じるが、ナバホの人たちは自前で石炭火力発電所を造りあげ、原料となる石炭もモニュメントバレーの近くから列車で運んで来るそうだ。

続いてアンテロープキャニオンについての説明、アンテロープキャニオンはナバホ砂岩が何百万年の間に、おもに鉄砲水によって侵食されてできた地層です。モンスーンの時期に降る雨は谷間を流れ、侵食されて狭い通路を流れるようになり、その後長い時間をかけて通路が侵食されて、流れるような岩の紋様が形成されました。砂岩に含まれる鉄酸化物は赤色のすべて色合いの層を造り出しています、などなど。

30分ほどでアッパーアンテロープの駐車場に到着、順番を待ってナバホのドライバーが砂塵を巻き上げながら疾走、15分ほど走ってアンテロープキャニオンの入口に着く。
アンテロープと言えば、アフリカのサバンナに暮らすインパラ、オリックスなどのレイヨウを指し、美しい模様が似ていることからアンテロープキャニオンとなったのかと思ったら、こちらのアンテロープはナバホの言葉で’水が岩を流れる場所’という意味らしい。

アンテロープキャニオンの入口はペトラのシークに似ているが、さて中はどうなっているのだろう、ナバホのでっぷりと太ったおばちゃんガイドさんの後について中にはいる。

進んでいくと、曲がりくねった壁に上から日が降り、影になるところは薄い紫いろなのに対して、光があたるところは火が燃え盛っているようである。さしずめ光と影の芸術と言った感じある。
さらに進んで行くと、捩じれねじれた壁の天辺に光が漏れてきて、この世のものと思えない光景に出くわしたりする。
スマホを取り出して、ブレを気にしながら撮ってみると色合いの落ち着いたよい写真がとれた。デジカメより性能が上なのかもしれない。

キャニオンの長さは600mほど、幅はやっと人が行き交えるほど狭いとこもあって、帰りの人が通リ過ぎるのを待ったりする。
ガイドさんの話では、半径8kmの中に87か所のアンテロープキャニオンのような渓谷があるとのこと、いずれ4,5日かけてアンテロープキャニオン巡りをする日がくるかもしれない。

ホースシューベント

アンテロープキャニオンからホースシューベントの駐車場までは20分ほど、ホースシューベントは名前の通り、馬のひずめのようにコロラド川がグルっと回転しているところである。
砂地の道を歩くこと20分、皆さんにだいぶ離されてホースシューベントに着き、写真を5、6枚撮って、おしまい。

でもって、ヨセミテとグランドサークルの大自然見物はお終い、
一路、550km先のフェニックスに向かう。