グランドキャニオン観光その2
マーサポイント

東側のRimから移動してビジターセンターに近いマーサポイントに向かう。添乗員によればグランドキャニオンのたくさんあるビューポイントの中でも1番人気のビューポイントだそうだ。

峡谷に突き出た感じの展望台の先端に進むと、グランドキャニオンの雄大な眺めが広がってくる。デザートビューポイントは横からの眺めであったが、ここマーサポイントがグランドキャニオンを正面から見るポイントのようだ。
なま齧りの’Grand canyon explorer’と目の前の地層を照らし合わせると;
縁の直ぐ下の崖がカイハブ(kaibab)石灰岩層、2.5億年前の地層、2.5億年以降の地層は侵食され消えてしまったそうだが、何のことかよく分からない。

カイハブ石灰岩層の直ぐ下の緑色の斜面がトロウィープ(toroweap)層。その下がココニノ(coconino)砂岩層、白っぽい崖が横に連なっているのでよくわかる、2.6億年前のもの。その下がハーミット(hermit)頁岩、頁岩などの軟らかい地層は斜面となることが多いらしい。(ここまでがペルム紀の地層)

さらにその下の赤茶けた階段状の大きな斜面がスーパイ(supai)グループ2.85~3.15億年前、その下の巨大な断崖がレッドウオール(redwall)石灰岩層、3.4億年前。(石炭紀)

ムアブ(muav)石灰岩層に続く緩やかで広い斜面がブライトエンジェル(brightangel)頁岩層、5.15億年前。ブライトエンジェル斜面の砂岩層先っぽの縁がタピーツ(tapeats)砂岩層(カンブリア紀)
その下の断崖は17億年前のヴィシュヌ(vishnu)片岩……ヒンドゥー教の神様が御出ましになる。アメリカ人は歴史が浅いので神秘の世界は他の文明に頼ざるを得ないらしい(先カンブリア紀)
ブライトエンジェルの辺りとヴィシュの間には10億年間の地層が見当たらないらしい。これまた何のことか分からない。

正面の地層を判じるのも興味深いが、展望台の左右を見ると、隣の突き出た突端には若い人たちがキャニオンの絶景にカメラを向けていたり、直ぐ近くには平ったい岩を人手で積み上げたような奇岩があったり、また、直下を覗くと何百メートルもの断崖が口を開いた開けていたりしてちょっと怖い。

トレイル

マーサポイントの後はビジターセンターへの帰り道の目じるしの説明を受けたあとフリータイム。
ヤバパイポイント? というビューポイントに行き正面の地層を見るとマーサポイントと殆んど変わらない。
東西400㎞のグランドキャニオンでは1000mの距離は誤差のようなもの、4、5枚写真を撮った後は腰を降ろしてぼんやりする。

絶景鑑賞の後はミニトレイル、峡谷を下る’ブライトエンジェルトレイル’と峡谷の縁を歩く’リムトレイル’の2つが用意されていて、’リムトレイル’に参加する。
添乗員の話では’リムトレイル’は平坦な道を20分ほど歩くという事であったが、上り下りがあって、4~5mの上りの後、さらに10mの上りがあると結構キツイ。皆さんの後を遅れ遅れしながらビューポイントに着く。
後で聞いたところ京都から参加のご夫妻(81才と聞いた)はブライトエンジェルトレイルで峡谷を上り下りした後、リムトレイルもこなしたそうだ。

夕日鑑賞

グランドキャニオン プラザのレストランでステーキの夕食の後はエル.トバホテルの前に移って夕日鑑賞、夕方になって少し曇が出てきたが、少し曇がある方が雰囲気がよいかも。
添乗員の話では、19時39分頃が日の入りだそうだが、10分ほど前には崖に
夕日があったって幻想的になってきた。空を見上げると薄い雲が淡い橙色に染まってほんわかとしたいい雰囲気だと感じ入っていたら、4、5分も経たないうちに一面が赤銅色に変わり、19時40分頃には山火事が荒れ狂う
ようなちょっと怖い雰囲気になってきた。一瞬の変わりように自然の怖さを感じ入る。
でもって、グランドキャニオンの見物は終い、フラッグスタッフの宿に向かう。