今日の観光スケジュールは午前中がエルミタージュ美術館の見学、午後はフリータイムとなっているが、午後も美術館に残ることにしている。

エルミタージュ美術館は所蔵数300万点を超えるロシアが世界に誇る美術館で冬宮、小エルミタージュ、旧エルミタージュ、エルミタージュ劇場と新エルミタージュの建物からなっている。

冬宮から入り、正面階段(ヨルダン階段)はバロック様式の白を基調として金箔ほどこした模様の装飾が豪華である。

最初はピョートル大帝の間(小玉座の間)。肖像画の上の王冠、双頭の鷲が大帝のイニシャルで、玉座はアンナ・ヨアノブ女帝のもとか。続き部屋として紋章の間1812年の年戦争の画廊、紋章の間は舞踏会が行われたところ。

冬宮の心臓部はゲオルギューの間(大玉座の間)。この玉座の間は厳格な古典主義様式で造られているとのこと。壮大で二段の窓から採光されるように作られている。この玉座の間に並外れた豪華さを与えている白いカラリアの大理石はイタリアから輸入されたものとか。天井の金箔模様と同じ模様が寄木細工で床に施されているのを見せられて感動する。

次に、小エルミタージュに移る。いくつかの部屋の中で、エカテリーナ二世のお気に入りだった小さな部屋、エルミタージュ(フランス語で隠れ家)で演劇会などの夜会がよなよな開かれたとか、この夜会に因んで建物全体が小エルミタージュと呼ばれるようになったと言われている。
パビリオンのホールはクリスタルと金箔のブロンズで作られたシャンデイアと寄木細工の床が織りなす調和がすばらしい。部屋にはモザイクのテーブルとからくり時計の孔雀が展示されている。窓の外には庭が見え、この庭を画廊が囲んでいるのだそうだ。

で、次はいよいよ西洋絵画。イタリア絵画のレオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロなど、スペイン絵画やルーベンスやレンブラントなどのフランドル、オランダ絵画などなどを見て廻る。
3階に上がり印象派のところで30分のフリータイム。モネ、ルノアール、ゴッホ、セザンヌやピカソなど。
午後はフリータイムなので、このまま残ることにする。