世界遺産コローメンスコエ

今日のスケジュールは午前中がコローメンスコエの観光で午後はフリータイム。世界遺産コローメンスコエはクレムリンの南、モスクワ川沿いに420万坪に亘って広がる自然保護公園。昇天寺院を中心とする14~18世紀の教会や木造建築が建っている。

イワン雷帝やピョートル大帝などが別荘を建てて住んだところで、ピョートル大帝が1700年初めに住んだと云われる白海の港町の小屋も移設されている。

静かな自然と古い建物が歴史を感じさせてくれる。コローメンスコエの観光を終えホテルに帰る。

添乗員がフリータイムの市内観光の危険さを強調したこともあってオプショナルツアーのセギエフ・ポサード観光に参加する人が多いようだ。

ロシア人は英語の通じる人がすくないし、地下鉄の駅も英語の案内は無いうえに駅も大きいので出口を間違えるとどうしようもなくなるとか、タクシーも言葉が分からないと利用できないとかなんとか。ツアーを無事に終わるのが自分の責任で、安全第一ということだろうが、それらを踏まえたうえでお客の希望に親切にアドバイスするのがコンダクターの仕事だと思うが無理な要望だろうか。

トレチャコフ美術館

部屋で少し休息して、トレチャコフ美術館の見学に行くことにする。地図をみるとトレチャコフ美術館は地下鉄トレチャコフスカヤ駅の近くにある。
ホテルの近くのヴェー・デ・エヌ・ハー駅から同じ6号線で7つ目の駅なのでなんとかなりそうだ。

ホームに降りて若い女性にトレチャコフスカヤに行くのはどっちの方向に乗ればいいかと聞いてみると、乗り場に案内してくれ、次の電車が来るまで一緒に待ってくれる。親切な人はどこにでもいるものだ。

ロシアではたいがい外国人の入場料を高くしており、トレチャコフ美術館も225ルーブルで倍以上だが、日本円で考えるとそんなに高いとは言えない。

エルミタージュ術館のヨーロッパ美術に対して、トレチャコフ美術館は12世紀以降のロシア美術の名品が集められている。

トロピーニン レースを編む女
クラムスコイ 荒野のキリスト、ある女の肖像
シューシーキン 松林の朝
レーピン 農耕をする人、イワン雷帝と息子
セレブ 少女と桃
ボリソフ・ムサトフ

などロシア絵画の水準の高さが素人にも分かる。

トレチャコフ美術館のもう一つの特徴は数々のイコンが収集されていることだ。処女マリアや三位一体などなど、ただ、キリスト教の分からない者には重たい気分にさせられるだけだ。教会に回って有名なウラジミールの聖母をみてホテルに帰る。

モスクワ最後の日なのでマトリョーシカを土産に買ってルーブルを使い果たす。

11時にホテルを出発、帰国の途に着く。

シェメレチェヴォⅡ空港からタシケント経由のウズベキスタン航空で関空へ。
同一ホテルにそれぞれ3泊する旅であったが、慌ただしくあっと言う間に1週間が過ぎた感じだ。でも楽しい旅であった。エルミタージュ美術館には機会を作ってもう1回行きたいと思う。

関空では流れ解散と言うことだが添乗員は皆の荷物を確認せず、すたすたと帰っていった。スーツケースに損傷があったりしたらどうするんだろう。そういえば航空券の空券も貰っていない。横着な添乗員だった。