トレド観光

午前中、トレド観光。バスはタホ川を渡った反対側の高台に着きトレドの全景を眺望する。ガイドさんによれば、町全体が世界遺産に登録されているトレドは周囲をタホ川の急流に囲まれた天然の要塞、712年にイスラムが侵入、征服するまで西ゴート王国の首都であったとか。

11世紀にアルフォンゾ6世がトレドを奪還し、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の王となることを宣言し3つの宗教が混じり合いながら栄えたと言われている。18世紀、マドリッドに首都が移るまでイベリヤ半島の中心、古い街並みが迷路のように入り組んだトレドは長い歴史が織りなす佇まいを見せている。

で、まずサント・トメ教会、なんとなく日本語のひびきも感じられるこの教会にはエル・グレコのオルガス伯爵の埋葬がある。上部にはオルガス伯爵の魂を迎えようとする天国が、下部には町の有力者が参列する現実世界が描かれている、宗教画の3大傑作の一つと言われているとか。

トレド大聖堂

1227年に着工、300年近い歳月をかけて完成したといわれる。正面の免罪の門は最後の晩餐などの見事な彫刻に縁取られている、左側の大鐘楼は高さ90m、ゴッシック建築の傑作と言われているとか。

堂内に入ると、その大きさに驚かされる、身廊は88本の柱に支えられているとか、主祭壇の衝立にもその大きさと極彩色に圧倒される。

聖具室は美術館と言ってもよく、エル・グレコの聖衣剥奪、ゴヤの裏切られたキリスト、ベラスケスなどの名作がならんでいる、隣の衣装室には宝石で飾られた聖母像がある。宝物室には高さ3mの聖体顕示台がありたくさんの銀の小彫像で飾られている。

大聖堂の見物が終わり、散策しながら待機しているバスのところまで移動する、添乗員が狭い路が入組んで迷路のようになっているので、迷ったら帰れませんよと注意する。皆さんおとなしくガイドさんの後についいていく。