今日のホテル出発は9時、ゆっくりめの出発である。

さて、ウユニ塩湖

限りなく広がる真っ白な塩原を見た、天と地が混然となる天空の鏡を見た、天も地も一面赤く染まる夕日の中に身を置くことも出来た、天の川が手に取るような近くにあった、神々しい日の出も拝めた、満天の星空が塩湖に映り込む珠玉の絶景も撮れた。

お仲間の皆さんはそれぞれ満足顔である。添乗員は今回のウユニ塩湖はパーフェクトだったと喜び、ガイドのディテールさんも今季のウユニ塩湖ツアーで1番だと自慢げである。

水が張ったところで30分ほど最後のパフォーマンスをしたり、カメラをあちこちに向けたり思い思いに名残を惜しんだ後、少し移動してパリダカのモニュメントの前で車を降りる。

パリダカが南米に移ったのが、たしか7、8年前だったと思うが、ウユニ塩湖がルートに入っているとは初めて知った。ガイドさんに聞いたらウユニ塩湖の中を走るのではなくて塩湖の周りを一周するんだそうだ。今年は年の初めに行なわれたとのこと。

プラヤブランカ

モニュメントの近くにプラヤブランカと云う古びた建物がある。ウユニ塩湖の中にある唯一のホテルである。もともと20年以上も前に建てられた塩のホテルだが、ウユニ塩湖の環境悪化を危惧したボリビア政府が塩湖内でホテルの営業を禁止したため、表向きは博物館となっているそうだ。でも、実際はホテルとして営業しており、隠れた人気があるらしい。法律で禁止しながら営業を黙認するとはボリビア政府はおおらかなのか、それとも既得権が強固なのか、どうなんだろう。

プラヤブランカの横に少し塩を盛り上げたところがあり、色んな国の旗が立っている。 添乗員の話では特別意味があるものではなく旅行者が勝手に立てたものだそうだ。

最後のサービスなのか、ドライバー達が塩原のあちこちに穴を掘って手を突っ込んでいる。で、引き揚げた手の中に薄緑の塊がある、塩の結晶である。中にはこぶし大のものある、獲物を小分けし、分配してもらう。(土産になると思ったが、スーツケースを帰国後開いてみたら細かく砕けていまい土産にならなかった)

・・・・・ これでウユニ塩湖見物は終わり、空港でガイドさんと6人のドライバーとカメラに収まったりして名残を惜しむ。ガイドのディテールさんのもとよく統率のとれたチームであった。アリガトゥさん。

ラパスの宿

3日ぶりに戻ったラパスの宿はフランシスコ寺院近くのプレジデンテ、グリーンの高層ホテルである。リノベーションはしているのだろうが全体的に古っぽい感じでエレベータも小さいのが2機だけのようである。

で、ドアーのカードキーが磁気不良なのか反応しない。フロントに行くと、よくあることなのかカードを機械に通して、はい、これで大丈夫と云った感じである。部屋に戻ってカードキーを差し入れたが、やっぱり作動しない、速度や角度を何回も変えたりして何とか入れたが、第一印象がよろしくない。

ま、水回りには問題はなさそうだ。

ペーニャ

今日の夕食はフォルクローレの演奏やダンスショーを観ながらのディナーである。その前にラパスの夜景も綺麗なのでと云うことでキリキリの展望台に寄る。ラパスの夜景もみごとだが、今夜はアルゼンチンの名門クラブ、ボカ・ジュニアを迎えて地元のクラブが戦う試合が8時に始まることになっているのでサッカー場が煌々と光っている。テレビ放映されるのだろうが、残念ながらフォルクローレショー の時間と重なっている。

ウアリと云うライブハウス(ペーニャ)に着いて、らせん階段を上っていくと、思ったより狭い舞台と観客席がある。すでにショーは始まっており客席はほぼ埋まっている。

ダンスショーの合間にフォルクローレの演奏(小ぶりなギターのよう楽器や笛、ドラム、たしかサンポーニャと云う筝のような笛など楽器)を挟んで進行していくようだ。

ダンスショーはド派手な衣装とドタバタ踊りのような感じで、‘コンドルが飛んでいく’の心にしみる物悲しい旋律のとはちょっと違う感じなんだが・・・・・

行ってみて始まったウユニ塩湖の旅、帰国の途につく。ラパスからサンタクルス経由でマイアミに飛び、シカゴで1泊する。サンタクルスからの機内食で出たパスタを食べた人の中から何人も食中毒の症状がでる。ひどい人は伊丹まで車椅子の移動となって気の毒であった。

さて、私ごと、認知症の表れなのか、カメラの設定を戻すのを忘れてピンボケの写真を撮った(モニターは普通見ない)、星空撮影で懐中電灯を忘れた、レリーズを忘れた、キャップを紛失した。

ホテルの食堂に鍵を忘れて、マスターキーでドアー開けて貰い、後で添乗員がヘンな顔をして鍵を届けてくれた、などなど数々の忘れ物や失敗をした。

なかでも帰途のマイアミ空港では手荷物検査に並んでいる時に搭乗券が見当たらない。あわてて検査の列から離れて発券カウンターに向かうがたくさんの人が並んでいる。

さて、どうしたことかと思って列の整理をしている入口の係員にeチケットを見せて搭乗券を紛失したと話すと、その場で再発行してくれて何とか20分(?)ほど遅れで皆さんと合流することが出来た。が、添乗員やお仲間の皆さんには心配と大迷惑を掛けてしまい、ただただお詫びを申し上げるしかない。すみませんでした、ごめんなさい。

(搭乗券は仕舞い場所を忘れただけで、後から出てきた。認知症の症状の典型のようである。この先、まだまだ見たいところはたくさんあるが、旅を続けられるか心配である)