ラパスでの2日間の観光が高度順応の慣らし運転になったのか体調はよい、とは言っても今日のスケジュールはきつい。

モーニングコールが3時、ホテルを4時に出発して、6時の始発便でウユニに行くことになっている。なんでも、アマゾネス航空はオーバーブッキングや整備不良などがあってスケジュール通りに行かないことがあったりするので朝1番の便にしているのだそうだ。

そんな心配をよそに、 Z8-300機はほぼ定刻に出発、50席ほど座席が満席のようだ。

ウユニまでの飛行時間は45分。20分ほど飛んだところで窓の外を見ると太陽が丁度、山系から顔を出したところである、辺りを金色に染める日の出はどこで見ても神々しい。

着陸態勢に入った頃、反対側の席のお仲間さんがウユニ塩湖が見えてきたと、ちょっと興奮気味である。カメラを渡して撮って貰いモニターを見ると、海岸線があって海が広がっているようにも見えるが、空からでもウユニ塩湖の一部を切り取っただけの感じのようでもある。

さて、空港を出ると、6台の4WDが並んでいる。ウユニのガイドはディテールさん、それに4WDにそれぞれドライバーがついている。皆、陽気なボリビアンと言った感じである。さっそく、4WDに分乗してウユニ市内に向かう。

ウユニ市内観光

まずは、市内のホテルで長靴やサングラスなどを手荷物にし、日焼け止めクリームとリップクリームを塗る(日焼け止めもリップクリームも初めての経験なので、お仲間にご指導を仰ぐ)

ホテルから5分ほど歩いていくと時計台が見えてくる、この辺りがウユニの町の中心。交差するアルセ通りには土産物屋、カフェ、旅行代理店などが軒を連ねている。で、30分ほどのフリータイムとなる。

添乗員によれば、かっては、ウユニは雨季になると人々は出稼ぎに出かけるので町の中には人通りも少なく寂しい町であったそうだ。雨季のウユニ塩湖ツアーの人気が出て日本人がたくさんやって来るようになって、今ではこうして雨季でも賑わっているのだそうだ。ドライバー達も車が1台あればそれなりの稼ぎになる仕事をずっと出来るようになったと云うことらしい。われらのドライバー達はカモがネギを背負ってくる感じの日本人観光客に自然と顔が緩むのかも知れない。

列車の墓場

ウユニの町を出てから少し走ったと思ったら横道に入って停車、土手を越えると蒸気機関車が何十両も打ち捨てられている。かって、ウユニはプラカヨ鉱山など近郊の鉱山を結び銀や錫などを太平洋に運ぶ鉄道のハブの役割をしていたが、20世紀中ごろに鉱物の価格が暴落、やがて鉱石も枯渇したりして鉄道は廃線となり、用済みとなった蒸気機関車が残骸を晒していると云うことのようだ。

日本ならこうした残骸は平炉に放り込んでビル建設用の鋼材に生まれ変わらせるのだが、ボリビアにはその技術がないようだ。皆さん、機関車の上に登ったりして楽しまれたようだが、もう1度来るかと問われれば首を横に振られるに違いない。

コルチャニ村の塩工場

列車の墓場を後にしてウユニ塩湖に向かう。舗装道路が一直線に伸びているが、まだピカピカの感じである。これも日本人の旅行者マネーによるものだろうか。

途中、リャマやアルパカが放牧されているのが見えきて写真ストップしたりしながら、1時間ほどでウユニ塩湖の畔にあるコルチャニ村に着く。

塩工場は屋台が並ぶ土産物屋の裏手にある。ウユニ塩湖で天日干しにした塩を持ち込み、鉄板で熱してさらに水分をとり、ウユニの塩にはないヨードを混ぜて食用の製品になるのだそうだ。ストックされている塩を小袋に詰め、バーナーで封をする作業を見せてもらったが、添乗員の話ではずっと同じおじさんが作っていて、値段も変わっていないそうだ。袋はすぐに破れてしまうのでレジ袋などに詰めることがおすすめとのこと。

皆さんが出かけた後、1kgと250gのものを1袋ずつ買う。たくさん売れた後だったのでおじさんは上機嫌、1袋おまけして貰う。