カラササヤの壁面に沿って半地下神殿に向かう。
壁面は大きな石柱の間にいろいろなサイズの四角い石が積み上げられているが、ちょっと雑な感じである、クスコの石組みとは比べようがない。太陽の門がいい加減な位置に復元されているように、この壁面もいい加減に復元されたと云うことのようだ。

半地下神殿

カラササヤの東側の壁のそばに30m四方くらいの半地下の広場があり、中央には小ぶりなモノリートが立っている。ポンセなどと違い両手を前で合わせ大きな口を開けている。ビラコチャ神(別名、コンチキ神)なんだそうだが、太陽の門とはおもむきが随分違うようだ。博物館の玄関ドアーのレリーフもビラコチャ神らしいので色々なパターンがあるようだ。ジャガー柄のパンツはちょっとおしゃれ、か、裏には大きなヘビとジャガー(?)が刻まれている。

この半地下神殿の1番の見ものは壁面にはめ込まれている石の人面である。四方の壁に全部で180ほどの顔が並んで いるので奇観と云うか、ちょっと不気味な感じである。

博物館にもいくつか石の人面が展示されていたが、ティワナクの勢力が及んでいた部族の顔だとか、捕虜にした敵の首だとか言われているが、文字のない文明だったので確かなことは分からないらしい。

この後、ビューポイントがあると云われて皆さんの後について行くと、カラササヤの東の門の中にポンセモノリートが収まるポイントがあり、ちょっとした眺めである。 もともとは冬至の日に太陽がこの門の中から上がるように造られたとのこと。冬至と言えば、6月21日はアイマラ族の新年なので毎年盛大なお祭が行われ、モラレス大統領もやって来てポンセモノリートの傍で演説をするそうだ。

ロープウエイ

遺跡の近くのレストランで昼食後、エルアルトに戻る。ハッチャ・クオッタル(?うまく聞き取れなかった、JACH‘A QUHATHUと書く)駅の路線図での前で簡単な説明がある、

ラパスのロープウエイは現在、赤線、黄色線と緑線があって2年前に開通した。ラパスのロープウエイは交通渋滞を解消するためにつくられたもので、例えば赤線だと、それまで30~40分かかっていたのが10分に短縮され通勤に便利になったし、新たにラパスで働く人も増えたそうだ。

政府はさらに5路線を整備する計画を発表しているとのこと。
で、赤線は途中駅が1つあるが、降りずにそのまま乗って下さい。と、言われて3グループ分かれてゴンドラに乗り込む。15秒くらい間隔で運転されているようなのでイラチも心配ご無用。

出発するとすぐに昨日立ち寄った土手の見晴らし台が見えてきた。辺りは怖いほど急斜面のすり鉢状になっており、降下して行くにつれすり鉢の底に吸い込まれるような感じになる。すり鉢の手前は真上から見るので灰色、すり鉢の反対側は横から眺めるので赤茶色、コントラストが面白い。

団地のような墓地を眺めて、旧鉄道駅のセントラル駅に到着。

サガルナガ通り

サガルナガ通りやレナレス通りの辺りをみやげ物の説明を聞きながら暫く散策する。そんな中で軒先にリャマの胎児のミイラを吊るしている店がある。家を新築する際に家の下に埋めて家内安全を願うのだそうだ。 インカの生贄の風習が残っているのかも知れない。

ショッピングタイムになって、添乗員に教えて貰ったレナレス通りのウユニと云うセーター屋に行く、サガルナガ通りやレナレス通りにはセーターを売っている店はいくらでもあるが、品質を気にするならウユニがおすすめだとのこと、日本人が経営しているのだそうだ。

アルパカのセーター、セール期間だそうで$60で買った。高いのか安いのか分からないが、多分随分とお買い得のはず。

後は、集合時間まで通りをぶらぶら、行き交うチョリータさんカラフルである。ガイドさんの話では先住民も最近、バブリーになってチョリータの衣装が20万円もするものもあるらしい。