2名催行保証のリーゾナブルツアーなので添乗員なし、現地の係員が世話をして呉れるらしい。
トルコ航空とJALのコードシェア便だと聞いていたので、成田に着いて、JALがチェックインの代行をするのかと思って、JALのカウンターに行くと、トルコ航空のチケットはトルコ航空のカウンターでチェックインして下さい、トルコ航空のカウンターは一番奥にありますと言われる。
関空ではJALなどがチェックインの代行をすることが多いが、さすがに成田、小さいながら自前のカウンターを持っている。

通路側の席を確保し、荷物のクレームタグをみるとイスタンブールになっている。
旅行会社から送られてきたパンフレットではイスタブールでトランジットと書いてあったので、最終目的地のアンカラで荷物を受け取るのではないかと尋ねると、今年の3月の終わりからイスタンブールで入国手続をするように変わっています、荷物を受け取って出口を左に行くと4~5分で国内線のカウンターがあると教えて貰う。

ほぼ、定刻に出発、平行飛行に移って飲み物のサービスが始まる。ワインやビールなどアルコールが出てくるのには驚いた。
2月に乗ったエジプト航空ではアルコールのサービスはなかったし、イスラムではアルコールは禁止されている筈だが、トルコはイスラムでも緩やかなのだろうか、EUに加盟に熱心なので、ヨーロッパ並みを意識しているのだろうか。下戸なのについビールに手を出す。
飲み物の後は、食事となり、パスタと魚のチョイスだが、パンが温かいのは気分がよい、今まであちこちの航空会社に乗ったが、エコノミーでパンが温かいのは初めてだ。
入口でスリッパと歯みがきや靴下のセットを貰ったし、トルコ航空のサービスはJALの30年まえのように立派だ。

飛行はシベリアの上空を通過し、モスクワの手前付近で左に折れ、黒海を渡ってイスタンブールに着くルート。所要時間は12時間半、パリあたりと変わらないようだ、平面地図でみると随分近いように見えるのだが。
寝たり、起きたり、また寝たりしてイスタンブールに。

荷物が出てくる間に両替、今年の1月にデノミが行われたが旧紙幣も流通しているので、2千万リラなど貰って、おぉぉ…と言った感じである、計算書を見ると手数料がけっこう割高だ。

待ち時間が2時間、ゲートが急に変ったりしてまごつくが、飛行機までのバスに乗る。隣の席の黒いスーツの女性に、どこかのツアーの添乗員かと思って、声をかけると、韓国人で、テレビの仕事でアンカラに取材に行くとのこと、近くにカメラマンがいて、取材用の機材の入った大きなバッグを持っている。韓国と言えば、ヨーロッパのあちこちで韓国のツアーに出くわすので、海外旅行が盛んになって来ているようだ。
トルコの周遊観光かと聞かれたので、カッパドキアとかエフェソスやイスタンブールを回るツアーで、エフェソスとイスタンブールに興味があるなどと話しているうちに飛行機に着く。

1時間弱のフライトで首都の空港にしては寂しいアンカラ空港に到着。
荷物を受け取って出口に行き、ツアー名のカードを持った現地係員がいると思って捜すが、見当たらない。
フレンドツアーやクラブツーリズムなどのツアーは添乗員と現地ガイドが早々とバスに案内している。
フレンドツアーのガイドさんに、ツアー名を言うと、小さいバスが1台来ているので、それだと思いますよと言われて少し安心する。
他のツアーのバスが出発したあとで、わがツアーのガイドさんらしき人が現れる。インシャ・アッラーの国だし、こせこせしないことだと心にきめる。

ホテルまでのバスの中で、枕銭などのチップ、トイレは有料、水は飲めるがミネラルウオーターにした方がいいこと、炭酸入りでないのは‘す’と言えばいいので分かり易いこと、トルコは電気代やガソリンが日本並みに高いこと、お金はデノミをして100万分の1になっているが、旧紙幣も流通しているので気をつけなくてはいけないこと、ドルやユーロ、日本円も使えるが、食事の時の飲物代はトルコリラで払った方が有利だとか、国際電話代が高くて、ホテルからだとちょっと話してもすぐに5千円~1万円になってしまうこと、などなどガイドさんの説明をうとうとしながら聞く。
ホテルに着くと完全に午前様、日本では夜が明けている。