食事などが出来る休憩エリアには5~6人が囲めるテーブルがいくつか置いてあって、ボックスランチを開くが皆さんあまり食が進まないようだ。短めのランチタイムの後、午後のサファリが始まる。

午後のサファリ

出発してすぐにウオーター.バックを発見、午前中のウオーター.バックは枯れ草に隠れてよく見えなかったが、今度はばっちりカメラに収められて得心。

少し走って、すぐそばの木にサルが何頭かいるようで車をストップ、よく見ると10匹くらいはいるようだ。
隣の木はソーセージツリー。‘ソーセージ’がぶら下がっているように見えるのでソーセージツリーと言われているが、言いえて妙だと感心しながらよく見ると1匹のサルが‘ソーセージ ’を抱え込んでいる。この‘ソーセージ’のような実は食べられないと聞いているが、食べようとしているのか遊んでいるのか定かでない。

キリンのエリア

サルがいた木の近くに1頭のキリンがいたが、少し遠くの木の側にもキリンがいる。さらに遠くを見ると疎らなアカシアの林のなかに5頭のキリンがいる。食事中のキリンもいるようだが、1日に50~60kgも食べるらしいので大変らしい。また、少し進んで車がストップ、木陰にキリンが2頭と思ったら、もう1頭いて3頭いる。タンザニアやケニアにいるキリンはマサイキリンと言う種類らしいが、南部アフリカ旅行で見たチョベ国立公園のミナミキリンより一回り小さい気がするのだがどうだろう、車とキリンとの距離関係かもしれないが?
ともかく、この辺りはキリンの餌となるアカシアの木があってキリンエリアらしい。

2~3分走っていると、枯れ草に見え隠れしながらインパラの群れが移動している。よく見ると列の1番後ろで、列から少し離れて角を生やしたインパラがいる。この雄インパラがボスで敵を警戒しながら群れの移動をコントロールしているようだ。

象エリア

タランギーレ川の近くにやってきた、タランギーレ川はまだ干上がってはいないようだ。川べりに2頭の象、水分補給は出来たのだろうか?
川向こうには象の群れがいる、カメラを望遠にしてよく見ると12、13頭はいるようだ。車が少し進み、前方を見るとこちらにも象の家族がいる、木の下で少し休んでいるようにも見える。そばの木の幹に体を擦りつけている若い象に目をやっていると、また、別の家族がやって来た。
少し遠くに目をやると、どこからともなく14、15頭の群れが現れ、こちらにやって来るようだ。
この辺りは雑草に青みがまだ残っているのでこのエリアに集まってくるのだろうか、あるいは、もっと北の方に餌場があるのだろうか?
先ほどの家族は木の下でおしくら饅頭をするような仕草を始めた、なんとなく微笑ましい。

車が5~6分進むとウオータバックがいる、少し離れた枯れ草の間にマングースがいるようだ。

チーター

30分ほど走っているとダチョウが見えてきた、午前中に見たダチョウの首は白っぽい感じであったが、このダチョウの首は鮮やかなピンク色である。恋の相手をさがしているのだろうか?
3時近くになって、前の車がストップ。チーターがいるらしい。双眼鏡の皆さんはドライバーの指差す方向にチーターを発見したようだ。40~50m離れた木の根元のこんもりとした枯れ草の中にチーターがいると教えられるが、肉眼では確認できない。ともかく、教えられた木の辺りにカメラを向けて3枚ほど撮ってみる。モニターをみると一応は撮れているようだ。
チーターに何か動きがないかとじっと待っているがなかなか動き出さない、5~6分も経ったと思ったころやっと全体が見えたと思ったら動き出して、こちらに背を向けて去っていった。

4~5分ほど進むと、10台くらいの車が並んでいる。近づいてみると、木の間にチーターがいる。今度は近いので艶やかな模様がはっきりと見て取れる。最初は後ろ姿であったが、横向きになり、そして顔をこちらに向けてくれた。毎日毎日人間どもがやって来るので慣れてはいるのだろうが、新たに加わった車がちょっと気になったのかも知れない。チーターは1頭だけかと思っていたら、いつの間にか2頭になっている。枯れ草のなかにいたもう1頭が立ち上がったらしい。そのチーターもこちらに顔を向けてくれる。
10分ほどすると、1頭が姿を消し、もう1頭は枯れ草から頭だけ出すようになって、車も動き出す。

この後、1時間ほど走って、沼地の縁の枯れ枝に止まっているサンショクワシ、さらに30分ほど走ってねぐらに帰ろうとしている(?)象の群れなどを見る。
で、そろそろ一眼レフの方は仕舞おうとしていると、遠くにライオンの親子がいると言われ、慌てて望遠にしてみると、たてがみようにも見えるライオンともう1頭のライオン、そばに子ライオンが4匹いるようだ。と、その直ぐ側を2頭の象が通り過ぎて行く、何にも起こらないようだ。お互いに無関心を装っているのだろうか。
17時を過ぎて、一眼レフは仕舞ってコンデジにしていると、すぐ近くの茂みにトサカが赤く、黒っぽい羽根、尻尾の長い鳥がいる、サイチョウの類かも知れない(後で、ネットで調べたらRed-billed Hornbillと云う鳥らしい)
また、少し走り、可愛い目をしたディクディクがいる!と思っていると、ディクディクにしては毛並がちょっとつややかな感じである。トムソンガゼルの子供かも。

続いては、枯れ草の草っぱらにイボイノシシの家族。食事中のようだが、前足の膝を折って餌をあさっているようである。首が短いので膝を折った方が楽なのかも知れない。
ヌーが緑の草地で食事中の姿を眺めて、今日のサファリはお仕舞。