ANAのラウンジで時間潰しをして搭乗待合室に行くと添乗員が心配そうに声をかけてきた、出発が15分早くなっているそうだ。

搭乗時間になり機内に入ると、席は希望通り通路側となっている。旅行社は最低限の仕事はしてくれたようだ。隣の席は同じツアーの女性、神戸から参加とのこと。細身で上品な女性だが、4日前に同じ旅行社のチリのアカタマ高地やボリビアの塩湖などのツアーから帰ったばかりだそうだ。さすがに、飛行中は眠っていることが多かったが、9月には、また、アイスランドに行く予定だそうで、緊張を維持していると風邪をひくことがなくなったとのこと。気力と金力が羨ましい。

当方は、食事の後は‘武士の家計簿’などを見た後、フライトマップにする。日本から中東方面に行く飛行ルートは北京近くの上空を通り、ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠などを横切り、アフガニスタンやイラン上空を経て目的地に着くことが多いが、今回は上海の上空からインド大陸の付け根の辺りを横切るルートのようだ。素人目には北京上空ルートの方が飛行距離は短い気がするが、どうなんだろう。

ドーハには予定より少し早く3時過ぎに到着、成田からの便も追いかけるように着いて合流する。
アフリカ旅行専門の道祖神(今回のツアーで比較した旅行社の1つ)の人が ‘関東は動物を見たり写真を撮ったりするのが好きで自然愛好家の方が多く、関西の方は現地の人と交流したり、文化に触れてみたいと言う志向の方が多い’とする解説を何処かで読んだ気がするが、その言の通りと言うわけでもないが、われらご一行様は成田からの10人に対し、関空は4人である、ちょっと寂しい。

さて、ドーハの空港は5月末に開港したばかりのピカピカの新空港である、名前はマハド国際空港と言うそうだ。(旧空港はアジア大会開催を機に近代的な出発・トランジットロビーに改装されたが、当時、既に新空港建設が進められているという話だった)
この中央コンコースから出発ゲートまで7~8分かかるとの添乗員の注意があって3時間ほどのフリータイムとなり、カタール航空のラウンジに行くが、早朝の4時過ぎなのでラウンジはさすがに人影まばら、食べ物もあまり用意されていないのでソファーで仮眠をとった後、早めに出発ゲートに向かう。

冷房の効き過ぎの待合室でぶるぶる震えながら待って、QR1347は7時40分、キリマンジャロに向けてほぼ定刻に出発。機種はエアーバスA320、座席は通路を挟んで3席ずつ6席が20列ほど、それにビジネスが前方にあるようなので130~140席(?)くらいの中距離向けのようだ。途中、ダルエス.サラームを経由するが機外に出されることはないらしい。

隣の席は若い夫婦である。この時期、キリマンジャロに行く日本人は普通サファリ目的なので気軽に声掛けができる。
で、希望のロッジが取れなくて困ったなどと話されるので個人旅行かと思っていたらツアーの日程表を見せられる。見ると、今回、比較したもう1つの旅行社のツアー日程表である。タンザニアとケニア両方のサファリだがタンザニアのセレンゲティがメインでケニアはアンボセリだけ、日程も2日少なく9日間なのでちょっときついスケジュールである。参加者は4名だそうだ。

話好きの奥さんのお蔭で退屈せずに、ダルエス.サラームを経由、キリマンジャロ空港に着く。入国審査では黄熱病のイエローカードについて聞かれることはなかったが、指紋と写真をアメリカ並みに取られてちょっとびっくり。
荷物も無事に出てきて、3台のランドクルーザーに分乗、タンザニアサファリの基地、アルーシャの宿に向かう。途中、キリマンジャロがうっすらと見えてきて写真ストップ(キリマンジャロ大展望がこのツアーの売りの1つであったが、結局、キリマンジャロを見たのはツアー中、この瞬間だけだった)

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