西安市内観光

書院門文化街散策

西安城壁のすぐ近くに書院門文化街と云う通りがある、500mほどの通りの両側に書画、骨董、工芸品、なかでも筆、紙、墨、硯などを商う店がずらっと並んでいる。
車もあまり入って来ないので、古き良き時代をしのぶ家並みを眺めながらぶらぶらするに丁度良い。
同じような店ばかりが並んでいるので、商売の方はどうなんだろうとガイドさんに聞いてみると、この書院門街には全国から業者や好事家がやってくるのでそれなりの稼ぎはあるとのこと。
そう言えば、書の大家であった空海は筆や硯を求めて長安の街を歩き回ったと聞いたことがあるので、空海がこの書院門街にやって来れば小躍りするに違いない。

城壁散策

麻婆豆腐など四川料理の昼食の後、西安最後の観光、西安城壁に向かう。

城壁の南門(永寧門)に着いて、城壁の説明パネルの前でガイドさんが説明したところによれば;
西安城壁は明の時代に煉瓦を積み上げて造られたもので、周囲14km、高さ12m、底の幅は18m、頂上の幅が15mの規模だそうだ。今日は南門からし西門まで約2km歩くとのこと。

城壁を登ったとろに唐の時代の長安の模型がある、説明書きには東西9721m、南北8651mで、面積は84平方キロとある。と、云うことは、山の手線内側よりよっぽど広かった言うことになる。
現在の明城壁はほぼ8.7平方キロメートル7ほどなので長安城壁の1割強ということのようだ。

さて、城壁ウオークが始まる、城壁内の目の前の建物は5、6階建で趣きのある建物だ。1階には商店が入っているようだし、永寧国際美術館の看板も見える。ガイドさんの話では、城壁内の建物には高さ制限はあると言うことだが、鐘楼の辺りのデパートやオフイスビルは結構高ったように思えたので、6~8階くらいまでは制限内なのかもしれない。
しばらく進むと貸自転車が一杯並んでいる、一周14mなので2時間もあればゆっくり見物しながら廻れそうだ。

脚力の違いで遅れ遅れになったら、ガイドさんがぺースを落として話しかけてくる。ほぼ完璧な日本語だとかねがね思っていたので聞いてみると、大阪にも友達がいて結構大阪にも行くそうだ。
話を合わせるのが上手で、阿部さんは人気が高いなどと話しを振ってくる、品性下劣、嘘を平気で言う、なんてことを喋るわけにも行かないので適当に話を合わせる。

見張り櫓を眺めたり、城壁の外の高層ビルと城内の建物の対比を楽しんだり、瓦屋根の家並を真上から眺めたりしながら45分ほど掛けて西の角楼に着く、ここから西門(安定門)までは10分ちょっと。
安定門はシルクロードの発着点であっただけに城壁の4つの中で最大の門である。
そんなこんなで明城壁の散歩はおしまい。
近くのシルクロード隊商のモニュメントを見て西安見物もおしまい。