ドレスデン~ベルリン

あと半日ドレスデン観光をして16時4分に出発するスケジュールになっていたが、予定していたところは見終わったので早めにベルリンに発つことにして、中央駅の切符売り場で時刻を調べて貰う。

変更するには料金が必要だがよいかと聞かれ、日本で座席指定料US$11を払っているのに追加料金が要るのかと尋ねると、3ユーロだと言われる。何らかのサービスを提供したらそれに見合う料金を請求するということか知らんと思いながら、ドイツ国鉄のがめつさに感心して3ユーロを払う。

12時4分に出発、2時間半弱でベルリンに到着。
ベルリンの宿はツォー駅の近くにしていて、主な列車はツォー駅に停車すると旅行案内書に書いてあるので油断していたが、チケットをよく見ると下車駅はオスト駅となっている。あわててオスト駅に降りるが、位置関係が分からない。

子供連れの女の人にツォー駅に行きたいのだがと尋ねると、「今来た電車に乗りなさい、ツォー駅は8つ目の駅ですよ」と教えられて、Sバーンという電車に乗る。アレキサンダー広場とかフリードリヒなど聞いたことのある駅名をみて安心しているとツォー・ガルテン駅に着く。

あとで分かったICEなどの発着はツォー駅ではなくオスト駅となっているようだ。

ベルリン観光

ベルリンには4泊、少し贅沢してツアーのクラスでは‘スーペリア’のホテルにしている。

しばらく休んで市内に。
まず、足場固めにツォー駅の周辺を歩いてみる。グロテスクな建物が見えてくるが、これはカイザー・ヴィルヘルム記念教会。第2次世界大戦の爆撃で廃墟となったが、ベルリン市民の希望でそのまま保存されているらしい。
オイロッパ・センターのインフォメーション・センターで地図を貰い、クーダム通りをぶらぶらする。

インフォメーション・センターの話では、ベルリンの観光は東西を走っているバスがあって、100番と200番の2つの路線があり、頻繁に走っているので便利だということだ。ヨーロッパの都市ではバス路線は複雑過ぎて市内の移動は地下鉄にしているが、ベルリンでは景色の見えるバスがよさそうだ。

ツォー駅に戻って100番のバスに乗る。バスは前から乗って切符をドライバーから買い、刻印機に通して乗車時刻を刻印するようになっている。切符を持っている人はドライバーにちらっと切符を見せるだけだ。

バスは2階建て、前方の席に座ると、町の真ん中に広がるティーアガルテン、戦勝記念塔ジーゲスゾイレ、6月17日通り、連邦議会、ウンター・デン・リンデン、フンボルト大学、ベルリン大聖堂など観光スポットが次々に現れてくる。

バスは5~6分間隔で走っているし、バス停の間隔も短いので間違って降りても心配なさそうだ。
アレキサンダー広場で降りて、マリエン教会や赤の市庁舎、テレビ塔などを見る。

ペルガモン博物館

インフォメーション・センターで、今日はペルガモン博物館は10時まで開いていると聞いていたので、帰りのバスをベルリン大聖堂のところで降りて博物館島に行く。

4月にトルコ旅行でベルガマに行ったが、アクロポリスのゼウス大祭壇はドイツによって運び去られ跡地だけだったので、ゼウス大祭壇はどんなものだったのか見たいと思ったのがドイツ東部旅行の目的の1つでもある。

ペルガモン王国はアレキサンダー大王の死後、トルコ西海岸の地で大王の遺産を引き継いで築かれた王国で、小アジアなどとの交易でペルガモン王国は富みを築き、ヘレニズム文明の中心として発展した。紀元前170年頃のヘレニズム文化の最高傑作と言われているのが、このゼウス大祭壇である。