成田発、ロンドン行の遅い便の2時10発なので成田での待ち時間が4時間と長いが、JALのラウンジに行きマサージ機で全身をほぐしたりしながら時間をつぶす。

荷物はキャリーバッグとバックパック、今回は帰りの成田での乗換え時間が1時間ちょっとしかないので機内持ち込みが出来る小さいキャリーバッグにしている。
乗換え時間が2時間以上ないと発券しないと言われたのを、自己責任でということで何とかチケットを出して貰った。

今回は3週間と長旅なので予算が厳しく、カップ麺でキャリーバッグを膨らませているが、このスペースはいずれ美術館などのガイドブックや絵葉書に置き換わる予定である。
搭乗時間となって機内に乗り込む、座席は前もって往復とも24列の通路側の席を確保している。

隣は若い女性が2人、日本人かと思ったら韓国の女子大生で、二人は席に着くと、さっそく分厚いファイルを広げてで楽しそうに話し始めている。ちらっと横目でみると鉄道の時刻表や観光地に蛍光ペンのマークや細かい書き込みがいっぱいしてある。

聞いてみると、1カ月でイギリス、スペイン、フランス、イタリア、スイス、ドイツなどを回るのだそうでホテルや列車など現地で手配するものもあって、ちょっと不安なところもあるのだそうだ。

座席の前のモニターで映画を選ぶと、話に聞いていたミリオンダラー・ベイビーが始まっている。クリント・イーストウッドの枯れた演技に魅入って久しぶりに映画を堪能する。隣の女子大生から時々お菓子のお裾分けがあり、口の方も結構忙しい。

モニターのゲームを開くと将棋があり、2級くらいと言うことだが指してみるとどうもあまり強くないようだ、こちらの実力は10級くらいなのに負けない。ま、格好の時間つぶしというところ。
このあと、寝たり起きたりして、あまり退屈せずにヒスロー空港に着く。

ロンドンの宿は昨年と同じストランド通りの大型ホテルにしており、地下鉄ピカデリー線のコベントガーデンで降りるとすぐ近くにある。

昨年は途中のアクトン・タウンという駅で止ってしまい、乗換えたらビクトリア駅の方に行ってしまう失敗をしたので、今回はホームに表示されている行き先をしっかり確認する。隣の座席の人にもコベントガーデンに停まるかと聞いて確かめる。昨年から乗り合わせた人に行き先を確認するのが癖になっていて安心するためでもあるが、会話になることの期待も少しある。

ホテルについてフロントに1日分の予約確認書と3日分のバウチャーを提出する。最初の夜は週日なので日本のクーポンが高く、直接ホテルにインターネットで予約をしている。

フロントの係は部屋は4日間、そのまま使ってよいが明日、フロントに寄って予約の切り替えをしてくれと言う。昨年も同じような予約だったので、面倒なことをせず4日間通しにしてくれと言っても、がんとして聞き入れない。ま、いいかと思ってキイーを貰い部屋に行く。