ライの町

シシングハーストを発ち、1時間ほど走って着いたのがライの町。
ライはイギリスで最も美しい町の1つと言われおり、中世の様子を残す小さな町である。

ドーバー海峡のすぐ近くなのでフランスとの戦いでは争奪の地になり、14世紀の半ばには焼き討ちされ町のほとんどが破壊されたらしい。

ライは小さな町なので徒歩で観光となる。坂道を少し上ると、ハイ・ストリートと言う通りにつきあたり、この横にのびた通りがライの町のメインストリートでレストラン、インテリア、雑貨やアンティークの店などが並んでいる。

さらに坂を少し登ると丘の上の小さな教会、セント・メアリー教会に行きつく、このあたりが町の中心で、教会の塔に上るとライの町の赤い屋根がきれいです、海も見えるので、お勧めですとガイドさん。

フランスとの戦いために築かれた要塞イプラ・タワー、ヘンリー・ジェームスが住んでいたラム・ハウスを見たあと、教会に戻り、左手に折れてマーメイド・ストリートを下る、木造りで白壁の美しいマーメイド・インなどがあり落ち着いた街並みだ。ハイ・ストリートまで下りたところで昼食時間を兼ねたフリータイムとなる。

ハイ・ストリートや横道を少しぶらぶらした後、教会の塔に登ってみようと入口に行くと、これから結婚式があるので4時までは駄目だと言われる。

しかたなく裏手の庭で昼食をしていると花嫁を乗せた車が来る、大柄でふっくらとした花嫁だが純白のウエディングドレスで教会に入る姿は華やかで美しく、目の保養をさせて貰う。

バスの中で斜め前の席だった女性が近くのベンチで食事をしているので声をかけてすこし話をする。

学生さんかと思ったら、ロンドンで働いているそうだ、ドイツ東部を見て北欧のツアーに現地参加する予定だと話すと、旅行はあまり出来ないが、コペンハーゲンとストックホルムに旅行したことがあり、北欧の街はロンドンのように大きくなく、きれいなので好きだ、今の時季が一番いいので楽しんで下さいと言われる。

プーサン村

イギリスの子供に一番人気のある物語はシンデレラで2番目が熊のプーサンなのだそうだ。ハートフィールドの森が物語の舞台で、プーサン達が棒投げをして遊んだ小さな橋がプー棒投げ橋。バスの駐車場から15分くらい下ったところにあるが、残念ながら、今は水量がなく澱んでいて、観光客が投げた木切れがごみになっている。5分の写真タイムの後、引き返してプーサンショップへ。

ショッピングの時間を持て余し、朝、バスに乗る時にあいさつした人としゃべっているともう一人の男性も加って時間つぶしをする。どちらも旅行者ではなく、バスツアーの方が手っ取り早いのでマイバスツアーに参加しているのだそうだ。