両替レート

ヨハネスブルグ空港での乗り継ぎ待ち時間も4時間ほど、A1のトランジットエリアに移動した後、フリータイムとなる。

南アフリカの硬貨がほしいのでUS20ドルを両替しようと思ったが、両替所では小額の両替はしないと断られる。
しかたがないのでコーヒーを飲んだら、交換レートは1USドルが5ランド(南アフリカの通貨単位、Rand)だという、実勢レートは1USドルが10ランドほどなのでぼったくりのレートである。この後、空港内のあちこちで交換レートを尋ねてみたがどこでも1USドル=5ランドであった。

空港の中は外国人が南アフリカと最初に接するところなので南アフリカ政府の目もひかっている筈だが、こんな不届きなことがまかり通っている。腹が立つが、これが南アフリカなのかも知れない。

さて、われらがコー・リーグは千葉から参加のご夫婦、神奈川と山梨、東京と沖縄の女性ペアーの6人が成田組、岐阜の女性ペアーが中部空港、それに関西空港の5人を合わせた13人である。若い女性は東京、沖縄のペアーだけで、あとはお馴染みの熟年組である。東京と沖縄のペアーとはちょっと珍しいが2人は大学が同じで一緒に旅行することが多いのだそうだが、小柄でおとなしい沖縄の彼女の曰くには、もっぱらついていくだけだとのこと。

岐阜のお二人はほがらかで口もよく回るが、‘ちーとばか’など名古屋弁と変わらないと思うのだが、二人によると岐阜弁は名古屋弁とは違うらしい。岐阜弁の方が上品と言うことのようだ。

ビクトリアフォールズへ

予定より20分ほど遅れてジンバブエのビクトリアフォールズに向けて出発、座席は前から2番目の通路側である。隣のカップルが日本人のようなので話しかけてみると新婚旅行なのだそうだ。旅程を聞いてみるとわれわれのツアーとほぼ同じである。

南部アフリカの、それも、われわれのツアーと同じ内容ではちょっとロマンチックとは言えないと思うが、人それぞれなので深入りしない。ただ、ビクトリアフォールズの遊覧飛行が含まれていないらしいので、この時期地上観光はほとんど何も見えない筈なのでぜひ遊覧飛行を申し込んだらと勧めておいた。

ビクトリアフォールズ空港には予定より10分遅れの12時50分に到着。
入国審査場で入国カードを書き、ダブルビザ代US45ドルを払って入国審査を済ませてから荷物置場に行ってみると、キャリーバッグに巻いていたベルトが外されており、鍵も付いていない。着替えと洗面具くらいしか入っていないので盗られて困るものはないが、バッグを開けてみるとねじ曲げられた鍵が隅に置いてある。

この路線はロストバゲージが多発していると言う注意が添乗員コールの時にあったが、鍵を壊して中を物色されたと思うとちょっと気味が悪い。
TSAダイヤルロック鍵はアメリカ路線以外では無意味のようだ。

ビクトリアの滝ヘ

ビクトリアフォールズのガイドはアダさん(Mr.Arther)である。早速、バスに乗り込んでホテルに向かう。晴天、車窓にはサバンナの風景が広がって来て、バスがビクトリアフォールズの町に入るとブラックアフリカのど真ん中にいるんだという実感が湧いてくる。こちらの人々はちらっと眺めただけだが、ニューヨークなどで見る黒人などとちがっておだやかな感じである。

予定ではホテルでチェックインの後、オプショナルのビクトリアの滝の遊覧飛行に行くことになっているが、急遽予定を変更して遊覧飛行を先にすると言う。なんでも遊覧飛行の申し込みが殺到してオーバーブッキングの状態になっているらしい。

で、ヘリポートに向かう途中での添乗員のお話、‘丁度、私たちがいるビクトリアですけど、ザンビアとアンゴラの国境付近に源を発するザンベジ川が走っています。アンゴラ、ザンビア、ナミビアと流れた後、ザンビアとジンバブエの国境を流れ、モザンビークからインド洋に注いでいます、全長2750km、大きな川です。そのザンベジ川が広大なサバンナ地帯を約1300kmゆったりと流れて下ってきたところで、突然、この滝になるわけです。

500mもの高さに舞い上がる白い水煙は200km離れたところからでも見えるそうです。雨季が終わるころには毎分5億リットルもの水が降り注ぐと言われ、このビクトリアの滝は現地ではモシ・オ・トゥニャ、雷鳴とどろく水煙と呼ばれています’

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