コム・オンボ の観光を終え、40分ほどでアスワンに着く。昼食の後は切りかけのオベリスクのある石きり場に向かう。
古代エジプトで巨大なオベリスクをどのようにして切り出したのか興味深いが、切りかけのオベリスクをみるとその技術が分かる。
まず石に切り込みをつけてそこに木のくさびを打ち込み、次にくさびを水でぬらす、そうするとくさびが膨張し、自然に石が割れてくる。
滑らかな切り口になりますとガイドさんの説明。

岩の亀裂が原因で切り出しが中止となったオベリスクは長さ41.75m、重さ1152tあり最大のオベリスクになる筈であった。
アスワンの石切り場からテーベに運ぶには筏を組んでナイル川の増水を待ったとのこと。

石切り場を見た後、バスはアスワンハイダムへ。
ハイダムは幅3,600m、高さ111mの巨大なダムで1970年、ドイツとソ連の協力で完成した。
海のような人造湖でナセル湖がはるか南に300kmも続いている。このダムによってナイル川の氾濫をコントロールすると同時にエジプトに電力を供給している。