日本からエジプトには日本の航空会社のフライトはなくて、直行便はエジプト航空が成田と関空からそれぞれ週2回運行しているようだ 。
エジプト航空は個人チェックインだと言われていたので、いつもより早めに空港に着く。
すこし早く受付が始まり現地の空港税とビザ代を支払い搭乗券を貰う。ビザ代はUS$15、他の旅行会社は手数料込み$25も取るところが多いが、この会社は良心的だ。チェックイン代行のJALのカウンターに行き通路側の席を確保する。

エジプトではバクシーシ(喜捨)もあり100エジプトポンドなどの大きいお金は使い難いとか、ドルが通用し便利だと聞いていたので、今回は前もって市内の東京三菱で5ドル札と1ドル札に両替している。5ドルと1ドル札の両方を用意しているのは東京三菱でも旧東銀系の大型店だけのようだ。

出発の1時間前になり、添乗員から出国手続、機内ではアルコールのサービスがないこと、現地での両替、水、食べ物、習慣などの説明があり、インシャ・アッラーの国なのでこちらの思い通りに行かないこともありますよと注意がある。後で、分かったがこの添乗員はこの旅行社には珍しい専属だそうだ。

ほぼ定刻の14時過ぎに離陸、エジプトに向け14時間のフライトが始まる。
後のコンパートメントを見ると座席はがらがらに空いているので乗務員に話して後の席に移る。日本人スチュアーデスさんによると、今日のエコノミーは70人ほどでこの便では珍しく少ないですよとのこと。消灯後は4席の肘掛を上げて横になれそうだ。

食事の後、エジプト政府観光局から貰った資料やホームページからダウンロードした資料を開いてドロ縄式の勉強を始める。ついでながらエジプト政府観光局のサイトは2月に入って閉鎖になっており、アラビヤ語の発音練習をと思っていたが残念。

先ず古代エジプトを大雑把に整理してみる。

時代区分 王様 できごと みどころ
初期王朝時代
BC3150~BC2680頃
メネス王(ナルメル) 上・下エジプトを統一 首都、メンフィス カイロ博物館パレット
古王国時代
BC2680~BC2180頃
ジェセル王

クフ王
カフラー王
メンカウラー王

古王国を創設

ピラミッド造営
〃、スフインクス

サッカラ階段ピラミッド
ギザ3大ピラミッド

中王国時代
第2中間期
BC1790~BC1570頃
ヒクソス 下エジプト支配
新王国時代
BC1570~BC1090頃
トトメス1世

ハトシェプスト女王

トトメス3世

アクエンアテン

ネフェルティティ王妃

ツタンカーメン

ラムセス2世

ネフェルタリ王妃

南のヌビア、パレスチナに遠征

最初のエジプト女王 トトメス3世の摂政、後に王権を握る

アジア遠征、エジプト隆盛

アメン神中心の多神教をアテンの一神教に宗教改革
三大美女の一人

アメン神復活
18才で亡くなる

94才の長寿、100人の子供、巨大建造物を多数造営、顕示欲の塊、カデシュの戦と和平条約
三大美女の一人

王家の谷
カルナック神殿オベリスクハトシェプスト女王
葬祭殿、カルナック神殿オベリスク、
カイロ博物館スフインクス、頭部像カルナック神殿祝祭殿、神殿、ルクソール神殿礼拝堂
王家の谷、カイロ博物館王家の谷、カイロ博物館カイロ博物館

王家の谷、カイロ博物館

カルナック神殿巨像、ルクソール神殿巨像、中庭、アブシンベル大、小神殿、王家の谷、カイロ博物館
アブシンベル小神殿

末期王国時代
BC670~BC330頃
アレキサンダー大王 エジプト遠征 アレキサンドリア
グレコ・ローマン博物館
プトレマイオス朝
BC300~BC30頃
クレオパトラ  カエサルの庇護のもとエジプト支配、後にアントニウスと共にローマと戦い、敗れて自殺  グレコ・ローマン博物館

なにしろ、初期王朝時代からクレオパトラまで2000年の歴史があり、王様も180人余もいるのでドロ縄では手に負えないが、新王朝時代のお馴染みのファラオ達の名前が出てくると興味が湧いてくる。
トトメス3世、アクエンアテン、ラムセス2世などエジプト最盛期の王様達が活躍した舞台を実際に見るのは楽しみだ。

飛行ルートは北京付近の上空から天山山脈、中央アジアを通りエジプトに向かうようだが、座席にモニターが付いていないので詳しいことは分からない。大きな画面では映画が始まって、頭も混乱気味だし、お休み時間にして肘掛を上げて横になる。