大スフインクス

バスはもとの道を戻り、カフラー王とクフ王のピラミッドの間を降りてカフラー王のピラミッドの麓に着く。

ピラミッドは単体ではなくピラミッド、葬祭殿、ピラミッド参道、河岸神殿、スフインクス、スフインクス神殿で構成されるピラミッド複合体で、カフラー王のピラミッドにはそれが今でも確認出来ます、ミイラなども作っていました、有名なスフインクス像は高さ20m、全長73mで、人間の顔にライオンの胴体をしています、岩山を彫り抜いて作られたもので、ピラミッドより前に完成していたと考えられています。
スフインクス像の本来の名前はラー・ホルアクティと言い王権を表す太陽神の意味です、とガイドさんの説明。

スフインクスは王の似姿と言う言葉からきているらしい、カフラー王の容貌に似せて作られたのだろうか、力強い王を演出する意味があったのだろうか。
河岸神殿、スフインクス神殿を通ってスフインクス像の横に出る。巨大さに驚かされるが人面は鼻がこけ、あごひげは大英博物館に持って行かれ、ユーモラスな感じもする。

このスフインクス像はトトメス4世が砂を取り除いた後、また20世紀の初めまでずっと砂に埋もれていたらしい、お陰で砂岩のスフインクス像も風化を免れてきたようだ。20分のフリータイムの後、バスは次の観光に向かう。

メンフィス

古王国時代には首都がおかれたところだが、現在は廃墟になっている。遺跡の入口を入ると右側に建物があり、15mもあるラムセス2世の巨像が横たわっている。
建物を出て広場に進むとトトメス王のアラバスタ製のスフインクス像がある。このスフインクスは傷んでなく端正な感じである。

サッカラー

サッカラーは第3王朝のジョセル王の階段ピラピッドが有名だが、これはピラミッドを中心とし、多くの葬祭関連施設が集まったピラミッド複合体である。入口を入り柱廊を通るとたくさんの扉があるが1つだけが本物であとは偽扉なのだそうだ。
階段ピラピッドはピラミッドの発展段階がよく分かるピラミッドで、それまではマスタバ墳という半地下式の石造りの墳墓であったが、マスタバを6段積み重ねて階段式の高さ60mのピラミッドが造られたのである。

ダフシュール

ダフシュールには2つのピラミッドがあり、どちらもスネフェル王が造ったもの。
1つは屈折ピラミッドと呼ばれ、高さ105mの真ん中あたりで傾斜角度が変わっている、下のほうは54度、上は43度と緩やかになっている。なぜ途中で替ええたのかはっきりしていないとのこと。
もう1つは赤のピラミッドと言われ、夕日に当たると赤く美しく映えることからきている。真正ピラミッドとしては世界最古。中に入れますと言われ何人かが入ったようだが遠慮する。

このあと、絨毯屋に寄ってショッピングとなるが興味がないので、最終日の離団について添乗員と再交渉、添乗員はタクシーもメーターがなく値段交渉なので心配だと繰り返してOKを渋る。ただ、ガイドさんに話してくれたようで1歩前進。
夕食はディナークルーズでベリーダンスを楽しむ。
ホテルへの帰り道、ガイドさんに空港へはホテルからタクシーに乗ること、ドアーマンにタクシー代の交渉をして貰うこと、料金は50エジプトポンドくらいだと思っていることなどを話す。ガイドさんは会社にも相談すると言って即答してくれない。