ドナウベント地方観光

ブダペストに別れを告げウィーンに出発。途中、山々の間をぬって流れるドナウ川が流れを南に変えるドナウの曲がり角・ドナウベント地方に寄る。

センテンドレ

センテンドレはセルビア人がトルコの支配を逃れてこの地に住み着いた14世紀頃から発展が始まったと言われている。曲がりくねった通り、色鮮やかな家並み、7つの尖塔、入組んだ路地など中世がそのまま続いている美しい町である。市街地には土産物屋が軒を連ねていて、ひやかしながら見て回るのが楽しい。町の中心ではファッション関係のコマーシャルの撮影が行われていた。

ヴィシェグラード

その昔、ローマ教皇の大使が、手紙の最後にこの世の天国ヴィシェグラードよりと書いたと言われているヴィシェグラード。ドナウ川が直角に曲がる処でバスを降り、マーチャーシュ王時代の面影を残す宮殿を遠望する。ドナウ川の対岸の風景がのどかで美しい。

エステルゴム

ハンガリー部族がカルパチア盆地やって来て居を定め、モンゴルの侵略を受けた後、ベール4世がブダに遷都するまでエステルゴムがハンガリーの都であった。イシュトヴァーン1世もここで生まれ、1000年にローマ教皇から贈られた王冠を戴冠したのも此処で、ハンガリーカトリックの総本山である。現在のクラッシク様式のエステルゴム大聖堂は19世紀に建てられたものでハンガリー最大の教会である。主祭壇の壁画はグレゴリッテの聖母被昇天で、一枚のキャンバス地に描かれたものとしては世界最大とか。
教会の裏手に回ると真下にドナウの流れがある。ドナウの対岸はスロバキア。

ドナウベント~ウィーン

で、ドナウベント地方の観光を終え一路、ウィーンへ。途中、国境を越えるがEU加盟国間の通過、それも日本人だと言うことでドライバーと添乗員が書類を出してさっと終わる。

バスに揺られること5時間半あまりでウィーンに到着。
ウィーンのホテルはリングから路面電車で3つ目の駅、ヴェルベデーレ宮殿の近くで足場がよさそうだ。ウィーンは7年前に仕事の帰りに1日観光をしており、その時観たブリューゲルの雪中の狩人やバベルの塔などウィーン美術史美術館をみるのが楽しみの一つ。リヒテンシュタイン美術館が今年3月にオープンしてすばらしいコレクションとの評判だが、残念ながら休館日なのでいつかまた次の機会にする。