聖イシュトヴァーン大聖堂

バスは英雄広場から、2000年に世界遺産に指定されたアンドラシー通りを通って聖イシュトヴァーン大聖堂へ。
今日は日曜日、午前中はミサがあるので中に入ることは出来ず、正面広場から写真を撮って終わり。
午後のフリータイムに中に入ってみる価値がありますよと添乗員のお勧め。

ブダ地区

ドナウの真珠あるいはドナウのバラとも言われ世界で最も美しい町の一つと称されるブダペスト。
ドナウ川を挟んで西側がブダ、東側がペスト地区でくさり橋、エリザベート橋、自由橋などで結ばれている。
ペストはかまどの意味だが、ブダについては水の意味だとか、族長の名前に由来するとか、噴飯ものではマジャール族がアジア系民族族であることからブッダ(仏陀)を意味するとか諸説あるらしい。

ブダの王宮の丘に最初に要塞が建設されたのは13世紀の後半だが、現在の王宮の基礎は14世紀の中ごろ、ジギスムント・ハンガリー王の時代の建設によるもの。
丘の下の南駅に通じるトンネルの処でバスを降り王宮の丘の階段をのぼる。途中で振返るとドナウ川のゆったりとした流れと対岸の国会議事堂や教会などの風景が広がりドナウの真珠を実感する。

マーチャーシ教会

階段をのぼりきると三位一体広場にでる、広場の前は13世紀後半、ベーラ4世の時に建てられた教会で、15世紀に尖塔など大改築をしたマーチャーシュ王に因んでマーチャーシュ教会と言われるようになった由、正式には聖母マリア教会。屋根から出ている小さい塔の上に鳥の形をしたものが見える。
ガイドさんがなんの鳥に見えるかと聞いて、誰かがカラスと答え、正解する。烏は日本では不吉な鳥として嫌われるが、ハンガリーではそんなことはなくマーチャーシ王のシンボルなのだそうだ。
トルコ支配時にはモスクに改装されるなど幾多の変遷を経て、現在の、ジョルナイという陶器で覆った、まるでレースのベール纏ったような屋根を持つネオゴッシック様式になったのは19世紀後半になってからとか。
オーストリア・ハンガリー二重帝国のハンガリー王妃となったエリザベートの戴冠もここで行われた。残念ながら教会の中に入らない。

漁夫の砦

マーチャーシュ教会の横につながる建国1000年を記念したトンガリ屋根の建造物、マジャール族のテントの似ているとか。ここからの眺めがすばらしい。

王宮

写真休憩の後、王宮に向かって南に移動。
王宮も13世紀半ばのベーラ4世の創建だが、トルコやハプスブルグ家の居所となったり、3度も破壊されるなどハンガリー歴史を象徴する建物の一つ。
降りだした雨のなか、第2次世界大戦で壊滅的打撃をもたらしたアメリカ軍による旧国防省や王宮の爆撃を非難する年輩のガイドさんの口調が印象的であった。
水色のドーム屋根が美しい現在の王宮は戦後に復旧されたものでナショナル・ギャラリーや歴史博物館、ルートヴィッヒ博物館などがある。
広場にはオイゲン公の騎馬像がたっている、トルコ軍を最終的に蹴散らした功績を称えるものとか。
ライオンゲートの処で少し雨宿り、側にマーチャーシの噴水があり、王宮の壁を背にして若きマーチャーシ王が狩をする姿の像が立っている。
午前の観光はここまで。昼食後はフリータイム、オプショナルツアーの参加者は0とのこと。