ウィーン~ チェスキー・クロムロフ

ウィーンを後にしてバスは3時間ほどボヘミヤの平原を走ってチェスキー・クロムロフに着く。

チェスキー・クロムロフ観光

旧市街

チェスキー・クロムロフはプラハを流れるモルダウ川(チェコ語ではヴァルタヴァ川)の上流にあたり、まるで中世に迷い込んだような小さな町だ。
クロムロフとは古いドイツ語で川の丸い潟のあるところと言う意味で、丁度U字のように曲がったモルダウ川に囲まれた川辺に旧市街があり、対岸の断崖の上にお城がたっている。
13世紀にヴィーテク家がこの地に小城を築いていたが、その後ローゼンベルグ、ハプスブルグ、エーゲンベルグ、シュワルチェンベルグと持ち主が変り、時代の変遷につれて建築様式もゴシック、ルネッサンス、バロック、ロココと変化している。お城の予約時間の関係で先に旧市街に行く。

旧市街の中心に広場があり、広場に面して町役場、少し離れたところに教会。ヨーロッパの町造りの基本がここにもある。
広場を囲むゴシック、ルネッサンス様式の建物は14~15世紀のもので、もともとは木造で、後に石造にしたものとか。広場には噴水とペストの碑が建っている、ペストが町を襲った後、人々が健康を取り戻したときシュワルチェンベルグ家のマリー・アーネスティナがその祝いに1680年代に建てたもの。
広場を少しのぼったところにある駐車場からのお城の眺めが素晴らしいということで添乗員のあとについて行き、写真撮影。その後、お城の見学までフリータイム。

Dlouha(長い通り?)のバッロク風の装飾がされた家並み、ナ・ロウジの角にある大きな家の壁画などみたり、土産物屋を覘いたりしていると反対側のモルダウ川の橋に突き当たる。橋からの聖ヴィータ教会を背景にしたモルダウ川の流れがすばらしく、しばし時間を忘れる。教会のファザードをみたりした後、集合場所のお城に通じる橋に着くと、橋のたもとの家の壁に、2002年8月のモルダウ川の氾濫のあとが見える、水害の怖さを忘れないために残してあるそうだ。

クロムロフ城

第3の中庭と第4の中庭の門の間がクロムロフ城の入口。入口を入って短い階段を上ったところに礼拝堂、続く廊下に1580年頃の城の風景を描いた絵がかかっている。
最初の部屋はルネッサンス風の部屋だが、係員が大きな鍵でドアーを大仰に閉めてしまう。見学者の人数を一定数に制限しているらしく、各部屋でこの鍵で移動を止められる。
4つほどローゼンベルグ家の肖像がかかったルネッサンス風の部屋を通って、階段を上るとシュワルチェンベルグ家の居室、入口には訪問客などが客室に通され前に休息する部屋がある。
隣にエーゲンベルグ家の部屋、部屋のなかに金の馬車がある。ヴァチカンで教皇に謁見する時に乗ったものとか。続いて王女の寝室、東洋の間、城の美術館などを見てまわる。ここの絵画はレプリカで、本物は博物館に保存されているとはガイドさんの説明。
最後にファンシー室、おとぎ話風に各地の衣装をつけた人々の絵が壁にぐるりと架かっている。

チェスキー・クロムロフ ~ プラハ

チェスキー・クロムロフはお城の見物より中世に迷い込んだような街並みをゆっくり見て回るほうが楽しい感じである。
さて、バスに1時間半ほどゆられて、いよいよ、最後の観光地プラハ。夕食はレストランで中華料理、味はともかく、久しぶりの中華で箸の動きがにぎやかになる。
ホテルは市内から8kmの処、今回のツアーでは最も市内から離れていて
いる、グレードアップ組は市内のS級ホテル。