GLENLOCKを出発して30分ちょっとでトイレ休憩をかねたもう1つの紅茶工場に着く(1時間くらいかかるとみていたのが思いのほか早く着いたらしい)
MACKWOODSという紅茶工場である。マックウッドといえば日本でもあちこちのデパートなどで紅茶の試飲会などやっていて高級紅茶として知られているが、その現地工場がこのMACKWOODSらしい。
入り口脇には20カ国くらいの国旗が立っているがMACKWOODSが取引している国々の国旗のようだ。紅茶工場も先ほど見たGLENLOCKより数等上の感じである。工場の前には広大な茶畑が広がっていて、MACKWOODSの看板がある。ガイドの話ではMACKWOODSはこのような広大な茶畑を6つも7つも持っているそうだ。

GLENLOCKやMACKWOODSなど英語の社名がついていてイギリスの会社のようであるが、もともとは植民地時代につくられたものを独立を契機にだんだんと現地資本が買い取っていったようだ。スリランカ政府が紅茶の値段をコロンボでのオークションで決定するようにしたので外国資本が寡占する意味が薄れているのかも知れない。

さて、30~40分走ってヌワラ・エリヤに到着する。
ヌワラ・エリヤはヌワラ地方と云う意味ではなくシンハラ語でヌワラは町、エリヤは日差しを意味するので、ヌワラ・エリヤは光あふれる町と言うことになる。標高2000mに近いヌワラ・エリヤは日中の温度が20°くらい、涼しい気候は避暑地にもってこい。イギリス植民地時代にはこぞってやって来て大いに栄えたと云う。
そのイギリス人だが、どこにでも彼らの生活スタイルを持ち込むので町の真ん中にゴルフ場や競馬場を造り、また、鹿や象などのハンティングをしたそうだ。
旅行会社のスリランカ旅行のパンフレットによれば、植民地時代の1829年からの26年間でイギリス人が撃ち殺した象は6000頭にものぼり、ある将校は1人で1500頭もの象を殺したそうだ。狂気としか思えない。

町の中心で車を降り、バスセンターや郵便局、周囲のイギリス風の建物などを見物、添乗員が路地の果物屋で地ドレのバナナをどっさり買ってくれたりした後、ヌワラ・エリヤを出発する。

途中、100年以上の歴史があるグランドホテルでトイレ休憩(ガイドが交渉して中に入れてくれた)したり、山道の強行軍に車が根を上げエンジンブレーキの調子がおかしくなったりしながらも、高台のレストランで昼食、一路、平地へと下って行く。
標高1000mくらいまで下ったとこのラワナの滝で写真ストップ、高さ30mほどの高さから落ちる滝である。雨季であれば猛烈な瀑布となりそうである。

ラワナの滝からさらに2時間走り、夕日が湖に沈むころ、ヤーラサファリの基地ティッサマハラワに着く。
ホテルはHotel Chandrika、テレビはCCTVしか入らないし、ホテル名に‘Chan’が付いているので中国系かとおもったが、ガイドの話ではChandrikaはスリランカで唯一女性大統領の名前で中国とは関係ないとのこと。
(ホテル チェックインの時、布製のバッグ(買い物袋に丁度よい)とTシャツをプレゼントされた。ホテルからプレゼントを貰うことは滅多にない)