オスロ市内観光

カールヨハン通りを国立劇場の手前を左に折れ、2ブロック歩くと円形のナンセン広場があり、その先に見える2つの塔を持つ建物がオスロ市庁舎である。1931年に着工、戦争の影響もあって完成したのが1950年なので近代的である。正面から入るとそこは巨大なホールで、ノーベル平和賞の授賞式が毎年12月にここで行われ、テレビでお馴染みの風景だ。

市庁舎なので市政と行政の拠点であり市役所職員450人の職場でもある。市会議員は59名、市議会は年間15回開催されるようだ。
首都の重要な集会場でもあるので、大小さまざまの集まりが年間400回ももたれるそうだ、そのうち最大のものがノーベル平和賞の授賞式である。

ホールの奥正面の壁は大きな絵で飾られており、オスロの歴史を表しているようだ。ムンクの絵も飾られているらしいのでチケットを買って2階に上がる、階段の途中からホールを見ると入口の上も大きな壁画がある。

2階はホールを中心に回廊があって、階段を上がった右手奥のムンクの部屋に‘生命の木’がある。その他にもオスロの歴史を示す絵画などが回廊沿い展示されている。

市庁舎の裏口に出ると、そこは港に面したロードフースプラッセンと言う広場で、噴水やあちこちに彫刻や銅像があり、港はクルーズの出発を待つ観光客で賑やかだ。

アーケシュフース城の近くまで歩くと2隻の護衛艦が見えてくる、‘はるかぜ’と‘ゆうぎり’でオスロ市民に公開されているので便乗して乗艦する。
乗組員の話では東南アジアから北欧、フランス、スペインなど2カ月かけて親善訪問しているらしい。日本の軍隊のお披露目はこうして着々と進んでいるようだ。

北欧観光の最後が日本の軍艦とはしゃれにもならないが、こうして3週間の旅が終わる。
ホテルに帰って荷物の整理をしていると、添乗員から貰った有料、無料のパンフレットなどがわんさと出てくる。

コペンハーゲンやオスロ~ベルゲンの地図、ソグネフィヨルドのクルーズ地図のほかに、

ストックホルム
Drottningholm Palace 、The Royal Palaces、The City Hall

コペンハーゲン
Rosenborg Castle、NY Carlsberg Glyptotek(日本語)

オスロ
Oslo Guide 2005、The Viking Ship Museum、Borgund Stave-Churchi
Stalheim Hotel、Norway in a nutshell、Visit Flam、Visit Sognefjord
The Flam Railway

など、

今回の北欧の旅はいつも利用しているツアーよりワンランク上であったが、添乗員がこまめに動き、また、観光資料を手回しよく準備して、せっかくの旅を存分に楽しんで貰いたいと言う気持ちが伝わってくる。さらに、参加者一人一人に声をかける丁寧な気配りが和やかな楽しい旅にしたようだ。添乗員と参加された皆さんに、あらためて感謝々々。

オスロ~ロンドン~成田~伊丹

ホテルを1時前に出て空港行きのバスターミナルに行く。市内から空港には列車とバスの便があり、バスのほうが少し安いので、昨日、バスターミナルの近くのSASホテルのコンセルジェで1時前後の発車時間をメモして貰っている。

ターミナルに着くとメモにある9番乗り場にバスが入っている、あわてて飛び乗って、バス代として残しておいたクローネを運転手に差し出すと、足りないと言われる。足りないと言われても有り金全部だし困って、カードが使えるかと聞くと、OKだと言われる。

バスが発車して、しばらく経ち、いつもの癖で近くの人にオスロ空港に行くかと確認すると、どうも行き先はオスロ空港ではないようだ、運転手に航空券を見せると、このバスはオスロ空港行きではない、少し先に列車の駅があるので、そこで停めると言われる。

時間は余裕があるので心配はないが、160クローネを払って列車で空港に行くことになる。あわててバスを降りたのでバス代は払ったまま、返金を言ってみることも出来なかった。

運賃などは4月頃に値上げされるので、日本で得た情報はあちこちで役に立たなかったので、運賃が思っているのと違っていても、運転手にオスロ空港行きかと聞き返さなかったのが大失敗の原因で、オスロにはもう1つ国内線の空港があるようだ。

空港に着いてBAのカウンターで、日本での乗換え時間が短いのでキャリーバッグを機内に持ち込みたいと言うと、係りの女性は接続などいろいろ調べたようだが、最後には秤に載せ、エコノミーは7kgまで、3kgオーバーしていると言われる。ただ、はやく出てくるタッグを付けてくれたようだ。

ヒースロー空港で、乗り遅れの乗客を待ち40分遅れの出発となり、成田での乗換え時間が1時間10分しかないのでやきもきするが、なるようにしかならないと半分諦め気分になる。偏西風に乗り、少し時間を稼いで成田に。荷物がファーストクラスと一緒に出てきて、携帯も返却し、なんとか伊丹便に間に合う。

で、3週間の旅は無事に終わる。お疲れお疲れ。