ストックホルム観光

大広場でフリータイムになり、観光スポットを見て回るが、時間がないので中には入らない。

王宮

もともとは13世紀に城塞が築かれたが、現在の建物は18世紀後半に建てられたもの、前庭は建物で半円形に囲まれ、衛兵交代を見る観光客で溢れている。王宮には600室以上もの部屋があるが、国王はドロットニングホルム宮殿に住んでいて、国王の執務、国賓のもてなしや大使の任命などに使われているとのこと。

歴代の王や女王の王冠、剣、宝物類が展示されている宝物の間などが見られないのは残念。

大聖堂

王宮のすぐ南にあるストックホルムで最も由緒のある教会、国王や女王の戴冠式、結婚式などの儀式がこの教会で行われた。

ドイツ教会

大広場の南にあり、高い尖塔をもっている。16世紀半ばにフィンランド人によってギルド集会所として建立されたが、その後ハンザ同盟のドイツ商人が教会に作り直したらしい。 修理中で網がかかっている。

リッダーホルム教会

ガムラ・スタンとの狭い入り江で隔てられた小さい島にあるのがリッダーホルム教会、王宮から歩いて5分ほどの処にある。
ストックホルムで一番古い教会の一つで、ネオゴシック様式の高い尖塔はひときわ目立つ存在になっている。歴代の国王の菩提寺になっているとか。

ガムラ・スタンの観光を終えてホテルに。
ストックホルムの宿は、町の中心から少し離れ中央駅までバスで20分弱のところ。
今日は国立美術館が8時まで開いているとガイドさんに教えて貰ったので、夕食をキャンセルし絵を見ることにして添乗員に離団書を提出している。

チェックインが終わり、添乗員が夕食まで時間があるので街に出かける人は一緒に行きましょう、国立美術館に行きたい人は私が一緒しますと参加者を募って10人ほどでバスに乗る。

さすがに大手旅行社の添乗員、トイレやバスタブなどの水まわりや部屋に不具合がないかどうか自分から全部の部屋に電話して確認しているし、参加者に声をかけ気配りしているのがよく分かるし、自由時間も身を惜しまない。いつも利用している格安旅行の添乗員とは心がけが違うようだ。

国立美術館

国立美術館は王宮の東対岸、王宮公園のすぐ近くにある3階建ての建物。
15世紀から20世紀の家具調度品、銀製品、絵画や彫刻が展示されている。絵画は1万点以上所蔵すると言われ、3階に絵画や彫刻が展示されている。

スエーデンの画家はあまりなじみがないが、カール・ラーション‘秋’は垣根を見つめる後姿の女性と手前にはちぎって庭にまき散らされた手紙がソフトな色調で描かれていて何とも秋を感じさせる作品だ。

アンデシュ・ソーンの‘花嫁’はイスタンブールに新婚旅行に行ったときの夫人を描いたものとか、他に‘真夏の踊り’など。
アレキサンダー・ローフィンの‘ヴェールを被った女’は画家の夫人の肖像画で、ヴェールで片目が隠された顔は気品があり神秘的である。カール・ピーロは‘グスタフ3世の戴冠’。などなど。

オランダ、フランドルはルーベンス、ホーフなど、レンブラントの‘クラウディス・キヴィリスの誓い’は彼の晩年の絵だそうで美術館が誇る名画とか。

イタリア、スペインはカヴァリーノ、ドッシ、ラファエロの素描、ムリュリョ、エル・グレコ、ゴヤなどで少しすくないようだ。ゴヤの‘スペイン、時と歴史’はスペインの憲法を祝って描かれたが、憲法はその後無効にされたらしい。

フランスはブーシェの‘ヴィーナスの勝利’、マネ、セザンヌ、シスレイ、ルノアール、ドガ、ゴーギャンなど楽しい絵が一杯。あと、ロシアのイコン。

いつもの様に、一通り見て回ったあと、ショップで絵葉書とガイドブックを買って、お気に入りの絵をゆっくりと見る。
美術館を出たのが8時前だが北欧の陽はまだ高い、王宮公園のテラス席で簡単に夕食をとり、セルゲル広場の周りをぶらぶらしてホテルに帰る。

ホテルと言えば北欧の国は安全なのだが、観光シーズンには東や南の国からスリや盗人が出稼ぎにくるので、ホテルもセキュリティを厳重にしているようで、ヘルシンキではルームキーを差し込まないとエレベーターは動かないし、このホテルは各階のエレベーターホールから部屋への廊下のドアーがルームキーで開くようになっている。