当初の予定では、朝、ホテルをチェックアウトしてナショナルギャラリーを見て、午後にはヒースロー空港に行き、7時15分発のJALで日本に帰ることになっていた。
今日のフライトがないことははっきりしており、空港再開の見通しも全く分からない。ま、とにかく成るようにしかならないと思って予定通りナショナルギャラリーに行く。

ナショナルギャラリー

前回とおなじようにオーディオガイド借りて順番にみていく。説明を聞きながら見ていると何となく分かった気がするが、西洋絵画の多くは聖書の知識が欠けていると表面的な理解に止まってしまうようだ。

お昼過ぎにコーヒー休みをした後は好きな画家の作品をみる。ラファエロ、ティツィアーノ、ブリューゲル、カラヴァッジオ、レンブラント、ゴヤ、ムリーリョ、フェルメールやミレー、ドガ、モネ、マネなどである。

絵を描いた経験もなく西洋美術史を学んだこともないので、これらの画家が好みだと言っても、そこには何の脈絡もない。あちこちの美術館で見て、これはいいなと勝手に思っているだけである。だが、画家たちの絵の前にいると何となく楽しい。もっとも、ラファエロやムリーリョの聖母にはミーハー的な関心のほうが強いのだが・・・・

ナショナルギャラリーは一切撮影禁止なのでこの辺りのニュアンスを表現できないのはつらい。
画像入りのナショナルギャラリーブログは→http://skoba.lolipop.jp/journal/ナショナルギャラリー/

空港閉鎖、あれこれ

3時過ぎにナショナルギャラリーを出て、テスコやジャパンセンターに寄って飲み物や晩飯などを調達しようと思ってピカデリーサーカスに行くと、三越の周りに日本人のグループがたむろしている。聞けば、添乗員がホテルを当たっているところで2時間も待っているそうだ。

空港が閉鎖されると旅行客が一斉にホテルを確保しようと動き出すので旅行社と言えども、すぐには見つけられないらしい。
添乗員から、若しかすると1週間以上のびるかもしれない、延長の費用は自己負担になると言われてショックだとのこと。ご同輩もご苦労の様子である。

ホテルに帰ってテレビを見ていると、今日も火山と空港閉鎖の話ばかり、ヨーロッパの空港で開いているのはスペインだけで、鉄道や船で南へ移動する旅行客の画像も繰り返し流されている。イギリスの当局がイギリスとスペインを陸上と海上で結び、スペインの空港をハブにしてアメリカなどと繋げる計画を作っていると言う画面が流れる。明日の朝、あと2~3日延長しておく方がよさそうだ。